ある日突然、好美の元彼の存在を知る。


世の中は12月23日。


明日はクリスマスイブ。


俺とは縁がないイベント。


何気に仕事のメールを装い好美に連絡してみた。


俺「お疲れ様。来週は○○の件よろしくね。」


好美『お疲れ様です。分かりました。わざわざありがとうございます。』


俺「だいぶ仕事慣れてきたね。無理はしてないかな? 何でも相談してね。」


好美『大丈夫ですよ。いつもフォローしてくれてありがとうございます。』


俺「そう言えば、ようやく車買ったよ。」


好美『そうなんですか? 乗ってみたいです。 駄目ですか?』


俺「全然いつでもいいよ。 運転もしていいし。」


好美『本当ですか、ありがとうございます。嬉しい、楽しみです。』


俺「いつがいいかなぁ。」


好美『明日は駄目ですか?』


俺「えっ? 明日? いいの?」


好美『?』


俺「俺は全然いいけど。」


好美『本当ですか? やったぁ、楽しみです。』


俺「でもいいの? クリスマスイブだけど。予定とか無いの?」


好美『特に何も無いですよ。』


ここで思いきり勝負に出た。


俺「彼氏とか…大丈夫?」


好美『この前別れたから大丈夫ですよ~。』


俺は若干凹みながら


俺「分かりました。明日ドライブだね。」


好美『楽しみです。お願いします。』


劇的でドラマチックな展開。


こんな中学生のようなやり取りの中


元彼の存在を知り、好美との約束を取付け


嬉しいような、悲しいような。