ロビンソン物語の社会的背景2
イギリスでも14世紀の半ばあたりまでは、中世以来の、農耕や牧畜は農村で、商業や手工業は都市で、という大づかみな産業の地域的分化がまだ生き続けていた。また、手工業者たちが都市外へ流出し、手工業の立地が都市から農村地帯へと移動しはじめた。
『ロビンソン・クルーソウ漂流記』は当時のイギリスで、人間形成の書として、大きな働きをした。
ロビンソンの行動様式 ⑴
ロビンソンは将来の生活上の必要だと思われるものを勘案して、その必要に応じて、道具と資材の組み合わせ、それぞれの部門への仕事の割り振りを決定している。そういうさまざまな仕事へ自分の労働を振り分けている。言うならば、人的ならびに物的な資源をきわめて合理的に配分している。
ロビンソンの行動様式 ⑵
当時のイギリスの中産的生産者層に属する人々で、ロビンソンはいわばその理想像でした。つまり、現実の中産的生産者層の決定的部分をなす人々は、さまざまな個人的爽雑物の付加されたロビンソンだった、というわけである。
ロビンソン的人間類型のもつ歴史的意味
ロビンソン的人間類型が歴史上どういう文化的意味を担ってきたかを二つに分けて考える。
一つめは、中産的生産者層の社会経済的利害を代表するウィッグ党が政治的に勝利を占めたということである。
これが政治、経済、法その他の諸文化領域に大きな影響を与えた。
二つ目は、ロビンソン的人間類型は経済学の理論形成の前提となっているというこである。
感想
ロビンソン物語が世に出たおかげで産業革命が起こったんだと思う。
経済学部経済学科 上田貴之