おはようございます

どうですか、お元気ですか?

 

早速、

前回の続きです。

電気科卒の私がいきなり

医療の現場に放りだされた

わけですよ

 

分野は、慢性腎不全の患者さんが

行っている、血液透析(けつえきとうせき)

ご存知のとおり、腎臓はおしっこを

作る臓器です。まあ、そう、単純ではなく

色んなホルモンも出していますが

貧血や、血圧調整など

 

当時は、透析技師という言葉や

透析テクニシャンと呼ばれている

技術員が存在していました

せいぜい認定資格で国家資格は

ありませんでした

 

当然、医療行為はしないんですが、

グレーゾーンみたいな分野で

することがいっぱいあったわけです。

 

話は、私のことに戻ってですね、

先輩にぴったりついて、教えてもらう

わけです。

 

先輩は、県内でも有数の進学校を

出てる超アタマのよい方です。

一つ説明してくださるのにも、

難しくて、理解できないわけです。

 

なんで、透析をしたら血液が

きれいになるんですか?

と聞いたら、永遠に説明してくれる

わけです。

 

すぐに、化学の濃度計算で

モルが出てきました。

 

私は、化学の授業こそ、

娑婆に出ても利用価値がない

と思っていたものですから、常に

赤点、ギリギリで理解していなかった。

化学というものを

 

まさか、仕事で使うとは

思っていなかったんですね

 

じゃあ、電気が分かっているか?

これがまた、苦手で

卒業間際のトランジスタラジオの

製作では、まず図面が書けない

 

プラモデルのように、材料を組み立てる

だけなら、そりゃ出来ますよ。

でも、図面から書け、といわれたら

ちんぷんかんぷん。

 

仕方ないので、電力に就職した

Mから、仕上がり品を借りて

提出した次第です。

 

結局、成績は良くなかった

という、話ですが。

まあ、なぜか医療の現場に

出たわけで。

 

機械装置の修理もするわけです。

まあ、それは何とかやりました。

濃度の計算も出来ないと

仕事にならないので、何とか

覚えました。

 

そして、あり難いことに

腎臓内科の教授の講義を

看護師たちと一緒に

何度も聞けたんですね

これが、良かった

今にして思えば。

 

ですから、腎臓のことは

割と詳しいんです。

そして、さらに東洋的なことを

混ぜるに当たっても、

あのときの講義は大きかったな

って、思いますよ

 

私は、若いし、元気だし

まあ、すくすくと育って

いったんです。

 

そうこうしているうちに、

その透析技師にも医療行為の

補助が出来るようにと

国家資格制度の立案が

国会を通過しました

 

それで、5年くらい期間は

現任者に救済制度を設けよう

ということで、実務経験5年と

研修センターの学科の単位取得で

国家試験を受けることが

出来たわけです

 

私は、最年少で条件を満たしていましたが

1回の臨床工学技士国家試験は、

先輩に譲って、というか、

結構、仕事を削って学科単位取得を

しなければいけなかったので

職場で二人がいっぺんに講義に抜けるのは

無理だったんですね

 

それで、私は第二回の国家試験で

合格しわわけです。昭和から平成に

変って直ぐの平成元年7月でした。

 

法律上できる行為が増えて

やりがいがさらに増して、意気揚々と

やっていたように思います。

 

高校を卒業するときには

こうなるなんて、想像もつかない

わけですよ、技術屋になるもんだと

思っていた人間が。

医療国家資格までもつなんて。

 

先輩は、14年ほど前に定年退職で

引退をし、年賀状のやり取りだけを

していますが、お元気です。

 

現在、臨床工学技士を取得しようと

すると、4年生の私立大学、または

3年生の私立の専門学校を卒業しないと

国家試験受験資格はもらえません。

 

さらに、80%くらいの合格率です。

専門だと年間の学納金がたぶん

120万円くらいでしょうか?

うちの子供たちには、現在も

支払い中なので結構詳しいです。

 

いま、話しながらつくづく思いました。

やっぱり、レールが敷かれていたんだな

って、考えられないですもん。

翌年には、結婚し、その翌年には

長女が誕生するわけですが。

 

続きはまた、お話します

 

 

お楽しみに!