こちら(北陸)では最近、時雨(しぐれ)模様です
11月ともなると、当たり前の天気です。もうじき
雷と共にあられが降ってくると、もう近いぞ、冬本番だな
雪も近いかな、と地元の人間は思うものです

冬支度という、言葉がありますが、私はこの季節になると
思い出すことがあります。
冷たい雨と霙(みぞれ)が混じったような、寒いこの季節
に、わざわざ、大根を外に干しておくのです。

何に使うかといいますと、たくあんの漬物に使用するのです。
生で漬けるのではなく、一旦外気で干して、しなーっとさせて
そして、漬けると、よく漬かります。

幼少の頃は、裏の畑で取れた、青首大根または、総太り
大根を、水で洗って、はさに掛けて干して、数日経ってから
大根を下ろして、そして漬物にします

その作業が、丁度この時期なのです。
祖母が、手伝ってくれ、というもんですから、しぶしぶ、手伝っ
たものです。なんで、こんな寒い日に、するんだ?
そんなに、漬物が大事かよ!みたいな不満を持っていました

明治生まれの祖母は、物を大事にしていました。
米も作っていましたが、秋に新米を食べたことが、なかった
ですね。絶対に残った古米からなのです。

理不尽だと思ったのは、百姓じゃない家庭の同級生の
やつらが、最初に新米を食べているのです。
百姓の当事者が、年を越しても、古米を食べている。
解せない、なと思ったものでした。

割と海が近いほうなので、魚の煮物を良く食べていました。
午前中のうちに、リヤカーで魚売りのおばちゃんが、一軒
一軒、流しから顔を出して、今日はどう?と行商に
くるのです

今思えば、凄い商売をしていたな?と思うのは、
毎日、現金売り買いではないのです。家に「通い」があって
つけなのです。そして、盆暮れの年二回払い。

行商のおばちゃんも、仕入れは、つけだった?んでしょうかね
不思議です。世の中、みんなが、つけ、なんですかね

話は戻りますが、冬はたくあんを毎食ごとに、食べるんです
母なり、祖母が漬物桶から、毎食分を取り出して、
切って、食卓に出すわけです。

堀ごたつが食卓だったわけですけど、TVを見ながら
夕食を食べるんですね。TVからは、ニッセイのおばちゃんの
CMが流れていたりしてね。古いですね

どうでも、いいことをずらずら話してきたように思いますが、
本題に入りますね。

「伝統食」なんですよ!要は

冬に塩分を取る。漬物を食べる。

だから11月に、漬物の準備をしていたわけです。
日本人の伝統なんです

こんか鰯(いわし)、米ぬかに漬けたいわしで、
超しょっぱい保存食です。へしこ、ともいいますが、さすがに
これは、作っていなかったですね。私は、見ていませんので

味噌も、自家製でした。大豆を茹でて、専用の粒し機に
いれて、麹と茹で汁と混ぜ合わせるんですが、
祖母が、女は、味噌を混ぜ合わせてはいけない、というんで
私が、混ぜたことあるんです。言い伝えか迷信か?。

今年は、私が、たくあんを漬けようと思います。久々です。
はさを置くほどの、家に敷地がないので、干し大根を
買ってこようかな、と思います。ぬか、と天然塩も買ってきて。
桶など、すでに持っているのですぐ作れます。

おとといは、白菜を頂いたので、早速一夜漬けを作り
ました。昆布も混ぜながら、漬けてみましたら、昨晩、
食べたら、結構美味しかったです。

漬物は、発酵物ですので、胃腸にも良いです。
味噌も然り。

ここ何十年で変えてしまった食生活より、千年とか
かかって、培われた伝統食の重みは、計り知れないものが
あります。勝てないですよ。

昨晩、家内と話していて、暮れに帰省したときに義母が
良く食べさせてくれた、「いかにんじん」
これ、凄くおいしいんですが、作れるか?と聞いたら

分からない、の一言。もったいない

よし、調べて俺が作る、と決意

こうやって、伝統食が滅びていくんですかね
文化的にも価値があるんですが、
健康に直接左右することをお忘れなく!