持参金付のモデルが目の前に、しかし…日活ロマンポルノ「ズーム・アップ ビニール本の女」麻吹淳子 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんばんは。
 
 
休み二日目の夜中です。昨日は記事更新後そのまま夕方近く迄寝続けていました、朝から冷房を付けたまま…そして目を覚ますと狼煙がなっているなぁと思ったら「そうか!本日から四日間は竿灯祭りだった!ですから起床後に買物に出ると東北の夏祭りを見て歩く団体旅行のバスで一杯でした。過去には島根ナンバー・愛媛ナンバー等々も見た事がありますので今年も遠方ナンバーに出会えるかもしれません。
 
 
さて本日は此方の作品を…DVD化作品でAmazonプライムビデオ/DMM.TV/U-NEXT(見放題対象作品)内に於いて有料動画配信が行われています。
 
 
「ズーム・アップ ビニール本の女」昭和56年2月20日公開・桂千穂脚本・菅野隆監督・日活制作。
 



 

工場跡地に於ける麻吹淳子の強姦場面から物語は始まりますが野郎の顔は解りません。そして場面は日中の新宿界隈を買物をして歩く北見敏之の姿が…北見さんはビニール本のカメラマンで生計を立てていますが、意外な事にモデルには手を出さず、ホモでオカマの依頼人・草薙良一に股間を弄られても表情を変えぬ為同性愛者でもありません。そんな中、玄関ポストや撮影現場に得体の知れぬ百万単位の金銭が二度も送られ、更に一緒に生活をしているモデルの早野久美子や草薙さんが連れて来た新人モデルの佐々木美子が使い物にならぬとなった時、救世主の様に現れたのが麻吹淳子!実は麻吹さんは一年前迄どんな要求にも応えるビニール本の人気モデルであったものの草薙さんの所から数百万を持ち逃げしたまま行方を眩ましていた事が解ります。そして行方を眩ました頃強姦したのは貴方と北見さんに告白し…

 


強姦魔・精神疾患者等々を演じさせれば兎に角上手い北見さんと「吐息が精子臭いのでは?」(精飲好きの設定)と思う程身体・顔・台詞回し全てに淫乱さを感じさせる麻吹さんの組み合わせは相性も良ければ好き者にはたまらない!そこに人前でも野郎の股間を触り捲りながら女言葉を発する草薙さんの見事なオカマ芝居が素晴らしく、上手く癒合するものだから…そして「交尾は好きでも絶対に主導権を握れなければ嫌と言う麻吹さんが、全く同じ考えを持つ北見さんに対しどう復讐するのか?後はどうなるのか?」と云う心理戦も面白ければ「美しい物を撮る為には何事も躊躇してはならぬ=ビニール本を手にする客の事を第一に考えよ!」と云う北見さん・麻吹さんの本職意識の高さは「仕事は熱意のみではなく誠意を持たなければならない」と我々に教えてくれています。しかし、現在では手軽に無修正映像を観られる時代なだけに「書籍としてのエロ」は衰退?いや、ほぼ消滅したとも言えますが、以前購入したエロ本をたまに手にして見ると「書籍としてのエロもまたいいもの…復権しないモノか?」と思ってしまいます。