覚醒剤の悪夢をあからさまにする!コンセプトフィルム「実録・薬物の代償~性に溺れた女~」 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんにちは。

 

 

休み二日目、台風の影響でしょうが午前中の時点で気温は相当に上がり、最高気温は33度の予報です。昨晩は東映chで集中放映されていた斉藤由貴版「スケバン刑事」と、最近Amazonプライムビデオでプライム会員特典対象作品となった日活制作で山口いずみ主演「襟裳岬」を久方ぶりに鑑賞…片や中学時代をも同時に思い出す懐かしさ、片や細やかな幸せが静かに一転する内容と日活ロマンポルノ女優陣が脱がずに見せた心の温かさが印象に残りましたし、改めてみると現在迄然程感じていなかったのですが、斉藤由貴・山口いずみ双方共に相当に可愛い面構えだなぁ、と…因みに深酒の影響で目を覚ますと10時。朝昼兼用の飯は俺の大好きな「白シャリをおかずに焼きそばを食う」にしました。そして今晩は19時頃から悪友と飯を食いに行きますが、相方が下戸ですので帰宅後ゆっくり飲酒をします。

 

 

 

 

さて本日は此方の作品を…DVD化作品でU-NEXT/ビデオマーケット/Google Play/YouTubeムービー内に於いて有料動画配信が行われています。尚、GYAO!内に於いて10/13(木)23:59迄無料動画配信されています。

 

 

「実録・薬物の代償~性に溺れた女~」(「実録・薬物の代償~性に溺れた女~」シリーズ第一弾)平成29年制作/公開・貝原クリス亮脚本/監督兼務・コンセプトフィルム制作・R15+指定作品。

 

 

 

 

作品の最後にフィクションである事が述べられていますが、一定の情報収集と取材に基づいて脚色を加えて構成した「実話を元にしたドキュメント仕立ての映像作品」と言ってもいいかと思います。現在では個人情報に関して非常に事細かになりましたし、特に違法行為に関するノンフィクション映像は例え報道や問題提起が目的でも極一部の偽善者・社会正義の皮を被ったキチガイ連中の槍玉にされる事を恐れてなのか急速に減少した印象ですので、観たい人だけが身銭を切って観られる劇場公開や有料動画配信・ソフトレンタル(又は購入)に移行せざるを得なくなったのでしょう。本来であれば過去の姿勢に立ち戻るべきですが当作品の様な形態にせざるを得ないのは残念…しかし裏を返せば「主題は薬物の恐ろしさを教える事・副題は現代の報道姿勢・映像を通じた問題提起等々に関する極一部の大馬鹿のキチガイ染みた感覚を真っ向から否定し過去の姿勢に立ち返る必要性を訴える事」とも受け止められる内容でした。

 

 

ポン中毒者の実態を掴む為に日々経験者・使用者に取材を重ねていたフリーライターの男性…先ずは高校在学中ハンドボールの正選手として活躍をしていた際に部員全員でポン(=覚醒剤)を使用し好成績を上げた経験を持つ現役女子大生を取材すると、受験勉強・更には大学入学後のレポート作成の際にもポンを使用をしたもののその後は不必要と一切絶っているとの回答。しかし数ヶ月後に「取材費を払え!」と暴力的な剣幕で連絡が来たのを切欠に再取材を初めて行くと…続いて仕事・容姿等々全てに於いて周囲の女性には負けたくは無いと語るキャリアウーマン予備軍に見える女性を取材すると、ダイエット効果が高まる煙草を吸っている事が判明し、路上に捨てた吸い殻をバレぬ様に拾いポンの売人に確かめて貰うと…しかもその女性は取材以降消息不明となり、やむを得ず職場の同僚等々女性の周囲の人物に取材を重ねていた或る日…

 

 

 

 

 

 

当初の使用目的が疲労回復・集中力向上・ダイエット効果等々を期待したものであったとしても、ポンの使用が常態化してしまう最大の理由は性的快感である事を強調しています。しかもその事実を知る切欠は使用経験の在る知人友人の情報を元に試してみたり、ポンの売人が中毒化させる為に標的の女性の局部にポンを塗り雁字搦めにしてしまったり(因みに「女性の局部には快楽効果が絶大でも、男性の局部の場合は勃起不全に陥る」そうです)…他にも「思考の短絡化」「性格が短気になり言動と行動が暴力的になる」「ポンの効果が切れると落ち着きが無くなる」「猜疑心が強くなる、被害妄想を抱く・病的な神経質に至る等々の場合も多々」等々、かなり以前から一般的に言われている「ポン中毒者の代表的な特徴」「ポンから抜け出せなくなる代表的な一例」更には「女性は男性に比べ大金を短時間・短期間で容易に得られる術が在る為(売春等々)売人に狙われ易い現実。しかも売人はその術を斡旋するルートを確実に持っている」等々を解り易い芝居で見せる事で誰にでも解る様に注意喚起している点に好感が持てます。性的描写に加え禁断症状の描写が過激である為R15+指定となったのでしょうが、今では中学生に迄相当に蔓延しているとの話も聞こえて来ますから表面上の描写のみで作品を判断せず、解り易く問題提起・注意喚起をしている作品に関しては当作品を含めG指定、制限を設けるにしてもPG-12指定に留めて欲しいものです。尚、当作品で取り上げられているのは薬物摂取ですが、他の不法行為(動物飼育の放棄・虐待・詐欺等々多岐に渡ります)を含め「大義名分が在り回数等々が僅かでバレなければ遣った方がいい(遣っても構わない)」と言うひねくれた利己主義が徐々に肥大化し取り返しの付かぬ事態に発展する事も同時に教えてくれているのですから…

 

 

日本の場合は、世界の主要国が第一次世界大戦前後の時点でアンフェタミン・メタンフェタミンの有害性に気付きの禁制した流れに逆行し、特に大東亜戦争時に「猫目錠」として夜間戦闘員や軍需工場の夜勤従事者に軍が推奨して使用させたに留まらず、終戦後は軍のアンプルが市場に出回った上に昭和25.6年頃迄は印鑑を持参すれば薬局で購入可能だった…これは「風土病」と言ってもいいでしょうし、戦果も数多く在る大東亜戦争の中に於いてこの事実は「最大級の負の遺産」ともなるでしょう。