皆様、おはようございます。
残業となった為夜中の1時迄勤務となり、月曜日13時の始業時迄の休みに入りました。数日前の寒さが嘘の様な陽気で、年中この位であれば過ごしやすくていいのになぁと思う程。電気代・燃料代を気にする事の無い財布に優しい生活となるでしょうしねぇ…
さて本日は簡単に…GYAO!の無料動画配信作品からです。しかし以前も書きましたが、この無料動画では日活ロマンポルノ作品も配信されているのですが、アクセス数総合ランキングの「全体部門」「国内作品部門」双方に於いてベスト100にも入っていないのは意外でした。幼少者向けの特撮作品群・アニメ作品群よりも遥かに下とは思わなかった…歳を重ねると「懐かしさで鑑賞する作品」として幼少者向けの作品に目が向く事は在っても、好きで鑑賞する作品は徐々に大人向けの作品に変化して行くのが極自然の成り行きと考えている俺としては「時代や嗜好等々の変化等々が理由なのか?アウトロー作品ファンは余り動画配信を利用しないのか?」と云う疑問を抱いてしまいます。
「金曜日の寝室」昭和53年4月29日公開・阿部牧郎原作・下飯坂菊馬/桂千穂の共同脚本・小沼勝監督・日活制作（日活ロマンポルノ）。
DVD化作品でスカパー!オンデマンド内に於いて有料動画配信が行われています。又、先述の通りGYAO!内に於いて10/28（水）23:59迄無料動画配信が行われています。
商社勤めの加山麗子は上司で妻子持ちの宇南山宏（女房役は岡本麗）と不倫関係に在り、毎週金曜日に自室で密会を重ねていました。しかも、勤務先と同じビルで野平ゆきが営む花屋で決まって花を買う習慣も…或る日、このビルから不倫を噂されていた女性事務員が飛び降り自殺し、この現場を「何れ自らに降りかかる将来」と云う様な表情で見つめていた加山さんの表情を目撃した野平さんは、加山さんから宇南山さんの自宅への届け物を請け負ったのを切っ掛けに二人の不倫に介入して行くのです。
先述の様な表情で自殺現場を見つめてはいたものの、不倫に対する罪悪感よりも少女の様な純愛感が先行する加山さんに同情する様に野平さんは親身になっているのかと思いきや…実は野平さんは社内不倫が切っ掛けで自殺未遂を冒した事の在る身!その行動は「二人の愛のキューピット」ではなく「不倫同士だけではなく家族までをも崩壊させる事」を目論んでおり…
我々の日常生活の中では「不倫でしっぺ返しを食うのは当然。しかし行き過ぎた介入行為には閉口する」となるでしょうが、当方の記事で何度も書いている通り「映像作品はあくまでも娯楽」他人の不幸は蜜の味と云わんばかりのどろどろの不倫劇かつ、主要出演者が皆不幸になる流れは寧ろ潔くて何故か気持ちが晴れ晴れしてしまう結末!それは以前当方で記事化した日活が配給を担当した外部プロダクションからの買い付けポルノ作品で和泉聖治監督の「美少女ハンター・制服狂い」に於ける「父子の旺盛な性欲が一家崩壊・身柄拘束の結末に至った衝撃的な面白さ」に匹敵するもの!
そして、これも繰り返しの主張となりますが…最近は「洗いたての硝子の様な汚れの一切無い、無垢で綺麗な内容とふわふわした幸せな結末ばかりが好まれ押し付けの感動が評価されている現状」ですが、非常につまらないし毒も棘も無い物語から得られる物は何も無いと言っても過言ではないと確信をしています。「反面教師」として、家庭・地域・学校等々では教えてはくれない、日常生活では中々解らず体験出来ぬ物事を娯楽を通じて教えてくれるのが日活ロマンポルノ等々を始めとする過去の映像作品であり、皆様には是非共この類の作品にもっと目を向けて貰いたいと願うばかりです。
最後に、当作品に出演している岡本麗ですが、俺の中では日向明子・宮下順子・志水季里子・風祭ゆきと岡本さんが「芝居が巧い日活ロマンポルノ常連女優五人衆」と思っています。