歌手デビュー騒動で笑うのは誰?日活ロマンポルノ「信州シコシコ節・温泉芸者VSお座敷ストリッパー」 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、おはようございます。

 

 

昨日は一昨日購入した冷蔵庫の到着後に就寝し、23時頃に起床…これから「寝酒=朝酒」となります。

 

 

今回購入した冷蔵庫は「上が冷蔵庫・下が引き出し式の冷凍庫」なのですが、頻繁に開ける冷蔵庫が上だと非常に使い易いと感じていますし、これ迄使用して来た「直冷式冷凍庫」ではなく「ファン式冷凍庫」ですので、月一度ヘラを使って遣っていた霜取りから解放されました。

 

 

そして「白物家電品でも本体色は黒色」どうせ俺は腹黒い(?)し、喫煙をする為に本体色が白色では定期的に拭き掃除をしても段々ヤニ色に変化して行きますのでこれでいいかと…これからは「白色の家電品購入は極力避けようか?」とも考えています。

 

 

 

そこで本日は「単純ど助平の中年三人組が、腹黒い詐欺師二人組に「ご贔屓のドサ周りの中堅ストリッパーの歌手デビュー話」に乗せられる物語」!

 

 

 

「信州シコシコ節・温泉芸者VSお座敷ストリッパー」(「ふるさとポルノシリーズ」信州篇)昭和50年5月17日公開・今野恭平脚本・白井伸明監督・日活制作。

 

 

日活ロマンポルノに「ふるさとポルノシリーズ」なる作品群が存在していた事自体を極最近知りました。

 

 

未VHS/DVD化作品で有料動画配信も行われていませんが、今月/令和2年2月の衛星劇場「日活ロマンポルノ傑作選」で放映されており、本日以降は「スカパー!」に於いて(但し、プレミアムサービスは視聴不可能です)「R15+版」が2/15(土)03:45より放映されます(HD放映。尚、衛星劇場の番組構成の特色から考えると、令和2年3月にも放映が行われるものと思います。詳細は2/1(土)0:00以降に判明します)。

 

 

 

 

 

 

上記のポスターの右上に、一部の文字は切れてはいますが「注意一秒 けが一生」(因みに俺の頭は「毛が一本!」ですが)と在り…制作側が意図をした構図なのかたまたまこうなったのかは解りませんが、当作品中で「騙される側となる中年三人組の末路」を物語っています!

 

 

 

※KINENOTEの作品案内は此方から

 

 

※衛星劇場の令和2年2月分の作品案内・放映日時案内は此方から

 

 

 

信州・上山田温泉郷には「毎度町議会選挙に誰か一人が出馬するものの、明治及び大正生まれの長老達に阻まれ落選…その鬱憤晴らしも兼ねているのか、これ等が揃うとろくな事をしない!」と周囲から言われている「中年御三家」(自称「焼酎派」の医者の島村謙次・消防団副団長の木島一郎・農協職員の玉井謙介)が居り、或る日「ご贔屓のドサ周りの中堅ストリッパー」で決して美人とは言えない通称「ベッキー・メロン」秋津令子を、消防団員で構成された楽隊を引き連れて駅で出迎えていました(また演奏が下手糞で…)。

 

 

その様子を見ていたのは「詐欺師兄弟」である高橋明・谷本一…二人は「名作曲家・名プロデューサー」と云う立場を名乗り先ずは秋津さんに「山口百恵の様な歌手になりたくはないか?」と持ち掛け資金を要求し、秋津さんは「日本一のスターになりたい!」と中年御三家に資金提供を願い出ると、何の疑いも無く即座に500万円を供出する事を了承!

 

 

何故この「中年御三家」が美人ストリッパー達を差し置いて秋津さんに入れ上げていたのか…理由は「ドキュメント・女ののど自慢」をストリップに流用したかの様な「秋津さんの十八番」に魅せられ、終盤では感動の余りハンカチを片手に号泣してしまう程!加えて「仲間を差し置いて抜け駆けはしない・絶対に交尾はしない」と云う紳士協定を結んでいたのです。

 

 

そんな「中年御三家」の心情が秋津さんに伝わっていたのか?答えは「ノー」。「裸は晒しても胸を触らせた事は誰に対しても無い」と言いながらも高橋さんと情交に至った上に「谷本さんを裏切って二人で逃げよう!」と云う誘いに二つ返事で乗ったのですから…しかもこの「金だけが結んだ逃避行の約束」さえも最後の最後で反故にしてしまった秋津さんこそが「大金をせ占める事を目論んでいた詐欺師ストリッパー」!

 

 

因みに「秋津さんの実態に不信感を持たせる描写」は序盤で一瞬ですが描かれています。

 

 

 

 

 

 

「温泉芸者VSお座敷ストリッパー」と云う題名ですが、これは終盤の「秋津さんの壮行会」の際に芸者衆がこの場に後から遣って来たストリッパー達に対して臍を曲げ、一触即発となったものの「花電車勝負」等々を重ねる内に蟠りは融けて行きましたから「作中に於ける題目強調の度合い」は低いです。

 

 

しかし、俺の様な「中年のど助平で大馬鹿話が大好きな、ボンクラ野郎の東映ファン」かつ東映京都制作「温泉芸者シリーズの大ファン」にとってはこの題目だけで酒の摘みになる位ですし、その「温泉芸者シリーズ」を意識した構成・仕上がりである事は明白ながらも「交尾のぶつかり合いではなく騙し合いを主軸にして大馬鹿を演出した物語」はこれで面白い!

 

 

しかも「遣っている事は遣ってはいるが、心底惚れた女性に対しては「処女を大切にしよう!」(実際には非処女なのですがねぇ)と言わんばかりに腫物を扱う様な姿勢を見せる中年御三家の姿」は、菅原文太が演じた東映東京制作「トラック野郎シリーズ」の星桃次郎の性格の一部に共通する面が在ります。

 

 

台詞回しや描写にも「東映カラーの流用・踏襲と思われるもの」が在り、一例として「医師の「舌を出せ」に対し下半身を出した芸者!しかし「腹痛にはこれが一番効くぞ!わしの注射器を…」と処置室でそのまま交尾!」「養鶏場内での交尾…しかしヒヨコが股座に入り込みイチモツ等々を嘴で突かれて悶絶!」そして「現代であれば問題視確実な台詞」「プロデューサーに扮した詐欺師が「北島のサブちゃん(=北島三郎)は流しから、にしきのあきら(現・錦野旦)は靴磨きから(実際は違う様ですが、まぁ「虚実の世界」ですから不問でしょうね)スターに…研ナオコなんか酷い顔でしょう!」と発言!」…でも「重箱の隅を楊枝で穿る事に執心し、かつそれを熱心に支持する輩が横行し増え続ける現代とは雲泥の差の時代」でしたし「悪意の全く無い、虚実の世界等々ではどんな弄られ方をしたとしてもそれは冥利に尽きると云う思考も普通だった」でしょうから「現代とは比較にならぬ程大らかな時代かつ、寧ろ見直し取り戻さなければならない正常な娯楽精神・タレント精神」と感じます。

 

 

そして「他社カラーや作品からの流用・踏襲」「それ等が優れているから・素材として面白い(頷かせるものが在る)からそうされるもの。しかもそれ等と双璧かそれ以上の仕上がりとする自信が在る、又は或る程度の質を保つ事が可能な腕を持っているから遣っている」のでしょうから「利用された側の組織・関係者にとっても冥利と言えるもの」と思います。

 

 

日活・東映の「両社の大馬鹿志向」は、細部に差異は存在するものの「相通ずる思考・嗜好でありボンクラ野郎好みである事」は間違い無し!そして東映は「一本立て大作路線」「二本立て興行」を並行させる形態を昭和末期迄続けましたし、日活は「三本立て興行/二本立て興行」を「ロッポニカ事業終結」迄頑なに守り続けたのですから、この二社が「プログラムピクチャーを心から愛する娯楽映画好きから特に支持され、今でも少しずつファンを増やし続けている理由」が頷けます。

 

 

尚「東映出身のポルノ女優」丘奈保美(東映時代は「丘ナオミ」名義)が「温泉芸者側のトップ女優」として助演をしています。

 

 

 

最後に、令和2年2月2日(日)の、東映chの無料放映情報です。

 

 

14:30~18:30は「仮面ライダードライブ」「ジャッカー電撃隊」「超人バロム・1」「編笠十兵衛」「地獄の辰捕物控」の其々第一話と情報番組「シネマ☆チョップ!」を放映し、以降は…

 

 

 

●18:30~20:00 中村錦之助(後の萬屋錦之介)主演「浅間の暴れん坊」(字幕付きHD放映)

 

 

 

 

 

 

※KINENOTEの作品案内は此方から

 

 

※東映chの作品案内・放映日時案内は此方から

 

 

 

●20:00~22:00 千葉真一主演「空手バカ一代」(字幕付きHD放映)

 

 

 

 

 

 

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「浅間の暴れん坊」は未見ですので現時点では何も言えませんが「空手バカ一代」は東映ch内に於いても久々の放映ですし未ソフト化作品ですから絶好の鑑賞機会です!