健さん追悼情報。秀さん・重さんを鶴田のおやっさんが援護!東映東京「昭和残侠伝・吼えろ唐獅子」 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

●平成26年11月22日(金)20:50に「金曜ロードシュー」の放映情報を追記しました。


●平成26年11月20日(木)13:00及び13:25・20:10に追記及び写真の入れ替えを行いました。



皆様、おはようございます。


休み最終日…今日は朝から晴れている秋田市内。


明日迄はこの時期にしては暖かく過ごせそうです。



昨日は普段は買わない新聞を買いました。健さんへの追悼の意味で…


左から…東スポ・スポニチ・報知・ニッカン。




そして地上波/BS波/有料BS・CS波でも続々追悼特集が組まれ始めています。



●NHK総合 本日19:30の「クローズアップ現代」と23日21:00の「NHKスペシャル」が健さんの特集。


●フジテレビ 明日19:00「健さん追悼番組」と19:57「南極物語」を放映。(一部地域を除くそうですが…此方のFNN系列・秋田テレビでは放映決定です。他県は不明)


●日本テレビ 28日21:00「金曜ロードショー」で「幸せの黄色いハンカチ」を放映。


●テレビ朝日 23日21:00「あなたへ」を放映。


●NHK・BSプレミアム 25日21:00「ホタル」を放映。


●BS日テレ(通常編成内で放映予定だった模様) 来月7日20:00「忠臣蔵 四十七人の刺客」を放映


●BS・TBS 22日18:30「駅  STASION」を放映。


●BSジャパン 23日14:00「冬の華」を放映。


●WOWOW プライムでは24日14:00・シネマでは来月10日19:00に「鉄道員」を放映。


●スターch スター1では23日17:30・スター2では26日10:00及び28日23:30に「ザ・ヤクザ」(字幕版)を放映。


●BS日本映画専門ch 23日17:00「夜叉」を健さんロングインタビューを交え放映。(現在、来月の追悼特集を検討中の模様)


●ch・NECO 来月10日21:00「幸せの黄色いハンカチ」を放映。(当初から予定されていた番組を「追悼番組」として放映。来月20日・27日に再放映予定)


●ムービープラス 27日23:00「ブラックレイン」を放映。


●東映ch(通常編成内で放映される健さん出演作) 22日20:00「昭和残侠伝・人斬り唐獅子」、22日22:00「昭和残侠伝・死んで貰います」、25日13:00「多情佛心」、22日15:30及び28日16:00「宮本武蔵・二刀流開眼」、21日11:00及び28日20:00「日本侠客伝・刃(ドス)」、25日11:00「日本侠客伝・関東編」を放映。(来月も通常編成内で「宮本武蔵・一乗寺の決斗」「日本侠客伝・血斗神田祭り」「昭和残侠伝・吼えろ唐獅子」「昭和残侠伝・破れ傘」「砂漠を渡る太陽」「人生劇場・飛車角と吉良常」を放映予定)


更に…年末年始に「日本侠客伝シリーズ一挙放映」・来年2月からは「追悼特別企画・高倉健」と題して主演作を中心に100本以上の出演作品を、健さんにゆかりの深い出演者や製作陣の談話を交えて1年以上に渡り放映される事が決定しました。



※東映chの「高倉健さん追悼企画のお知らせ」は此方から




因みに明日は日本テレビで「金曜ロードショー」ですが…三連休前の為か御子様達向けの「千と千尋の神隠し」が放映予定…


現時点では変更の情報は有りませんが…「もしかしたら…土壇場で変更も有るかなぁ…」とは思っています。(只、御子様達向けだしフジテレビの「南極物語」と一部時間が被るので変更は困難・又は翌週に先送りの可能性も有りそうですね)


各出版社も緊急再版や増刷、追悼書籍の発行等々が企画されている模様です。(毎日新聞社・集英社・プレジデント社等々)


又、東映が「健さん追悼上映」の検討を始めた…との情報も有ります。(「読売オンライン」内のスポーツ報知の記事より。健さんの東映での出演作の殆どがフィルム作品なのに対し現在の上映館がデジタル機器の為決定には時間を要しそうですが「出来るだけ要望に応えたい」と東映側では話されています)



昨夜就寝前に見たのは…健さんと言えば絶対に外せない「昭和残侠伝シリーズ」から…



「昭和残侠伝・吼えろ唐獅子」シリーズ第8弾。昭和46年10月27日公開・村尾昭脚本・佐伯清監督・東映東京製作。


VHS/DVD化作品。フジテレビオンデマンド及びYouTube(東映公式)に有料動画配信が有ります。







※KINENOTEの作品案内は此方から(一部出演者に名を連ねながら未出演の役者も居ります。今井の健さんや由利さんは出ていません)



当作は来月の東映ch「ぞくぞく連続放送・昭和残侠伝スペシャル」で放映の一作品として12/12(金)18:00~20:00・12/31(水)11:00~13:00に放映されます。(HD放映)


東映chでは「網走番外地スペシャル」「昭和残侠伝スペシャル」「銀幕スター・高倉健スペシャル」「東映名画館」「傑作時代劇スペシャル」「傑作任侠スペシャル」等々の「通常放映枠」及び「特集放映枠」で毎月約10作前後の「健さん出演作品」が見られます。



※東映chの作品案内・放映日時案内は此方から



東映公式・YouTube予告動画






客人として「一宿一飯の恩義」を果たしたにも関わらず、親分(葉山良二)が強引に「自分のスケ」にした女郎(光川環世。子役時代から活躍はされていますが井上清子からの改名直後の為か新人扱いでの出演)が「急ぎ旅」に出た子分(松方さん)を追って身を消した事から「俺の言う事が聞けないのか!」と凄まれ「追手の一人」として加わる事になった健さん(勿論何時もの「秀さん」として出演)の「前橋・金沢道中記」を描いています。


ここに「客人としての作法の対比」「松方さん・環世さんの再会と心の葛藤・悲しき二人の最期」「やくざから堅気になり陶芸師として生きる松方さんの腹違いの兄(池部良・勿論何時もの「重さん」として出演)の変わらぬ男気」「既に他人の女房になっていた健さんと両想いだった女性(松原智恵子)との再会」「コメディリリーフながら健さんに惚れ、くっついて離れない一匹狼のおかしな渡世人(玉川良一)」を絡めているのですが…



DVDの表紙を御覧になられて「あれ?」と思われる方も多い筈…


重さんが左下に小さく掲載され、健さんの隣には鶴田のおやっさんが!(只、池部さんはこのシリーズの出演承諾時に「ポスターに名前と写真を大きく載せない事・我慢を入れない事・全作品で必ず死ぬ事」を条件として受け入れて貰ったそうです)


当作はシリーズの中では「異例」…名曲「唐獅子牡丹」が流れる「道行き」こそ「秀さん・重さん」の見せ場となっていますが…


殴り込みの途中で「松原さんの夫であり金沢を根城にする筋金入りの親分」鶴田のおやっさんが「援護射撃」として加わります。


「花さん…雑魚は俺が引き受けた!」と深い傷を負い、絶命間近の重さんの代わりにバッサリ斬り続けるおやっさん…


葉山さんと「金沢の悪党(諸角啓次郎)」を葬った後「四年間、堅気の暮らしをさせて頂き…本当に幸せでした…」と健さん・おやっさんの腕の中で「感謝の言葉」を精一杯の力を振り絞り言いながら絶命した重さん…


この「様式美」さすが佐伯監督です!







「野郎が心から泣ける構図」というのは本来「こういう場面」だと感じます。今の時代に多い「表向きが綺麗なだけで中身の全く無い安いだけの感動」とは「中身も質」も桁違いの高さ!



「任侠映画・ヤクザ映画を美化する」事に抵抗を持たれる方々も居らっしゃいますが、好き嫌いは誰でも有りますので「見てみたが(何度も挑戦はしているが)どうしても受け入れられない(好きにはなれない)…」というのなら仕方がない…こういう方も居らっしゃって当然です。


只「見方を変える」…前にも何度か書いていますが「今の日本という国や日本人が忘れた・忘れかけている物事を見直す切っ掛け」「堅気がヤクザから学ぶべき・見習うべき物事は実は非常に多く、日常生活に生かさなければならない事も多々」という方向性で見れば「抵抗が少なくなる」可能性は有ると思います。


俺は「任侠映画・ヤクザ映画は社会人(中学生以上なら積極的に見せて「早目の教育」をしてもいいとは思いますが…)にとって教育映画の役割も果たしている」と思っています。


鶴田のおやっさんも言っています…


「任侠道とは、人間が当然守るべき正常の精神そのものです。人が人に対して思いやる心を持つ。人との義理・契約を守る。先輩に対して礼を尽くす。正邪を賢く見極める。人が人を裏切らない」(斯波司/青山栄・著 筑摩書房・刊 ちくま新書「やくざ映画とその時代」より。おやっさんの言葉は「キネマ旬報」昭和46年3月号より引用、との記載有り)


健さん出演の作品だけに絞ってもこの様な「教育映画」は相当数…こういう「見方」もいいと思います。