大牟田 三井三池鉄道3【完】(古いフィルム) | ブログ 鉄ビタ京都

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大牟田 三井三池鉄道3【完】(古いフィルム)

 

ホハ204 1950年(昭和25年)日車製の電車タイプの20m級客車。形式的には4両が健在でした。所謂ロクサン形の戦後復興標準形式と言えばいいのでしょうか。国電スタイルの原型車体で、3段窓や雨樋も原型を保ったスタイルを維持されていました。

 

 

コハ106 1948年(昭和23年)東芝製。若干短い車長の16,830㎜ですが、車幅は2,920㎜とロクサンより74㎜広い設計。設計と言っても木製車の台枠に新しい車体の乗せた改造?アコモ車なんでしょうか。台枠のトラス棒が古めかしいですし、当時でも珍しい存在でした。

 

 

訪問した1984年(昭和59年)10月には従業員輸送も廃止されました。取材時に聞いた乗客数は約300人/日程とのこと、人口が多い時には都会の通勤電車並の混雑だったと仰っておられました。

 

上と同じ方向の写真で三池港駅です。この角度が積み下ろし線も見えて、三池鉄道らしいですね。

 

帰り際、名残り惜しく振り返って撮影。斜陽の感じもあった炭坑ですが、あっと言う間に消えるとまでは、当時は思いもよりませんでした。非常に数多くの石炭車と縦横無尽に活躍する電気機関車が活気ある雰囲気を醸し出していたのかもしれません。今思うとなんか少し寂しいですね。あっと言う間に消えてしまったことが・・・

 

鉄道構内全体と引き込み線、また社内事務所や備品庫までご案内頂いた、三井鉱山(株)三池港務所の中本様。どうもありがとうございました。1号機と一緒に当方から記念撮影をお願いした画像。

(取材の御礼手紙に、写真プリントを添えて送ることを、当時行っていました。せめてもの感謝として)

 

三井三池鉄道のネタ、これにて【完】です。

取材記録には、もう少し違う何枚かの写真を印刷しているのですが、今回アップした3回のネタ以外に特徴ある写真もなく、これにて完了とします。

 

この5月終焉を迎える三池鉄道様。2020年2月の旅行では再会を果たせませんでしたが、また機会を見つけて、静態保存で美しい姿に会いに行きたいと思います。

三池鉄道様、三井グループ様、長い間の活躍お疲れ様でした。感謝。