戦争と平和の教育 | しちふくのひとやすみ

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獣医師&獣医鍼灸師&レイキヒーラーである
しちふくの感じたいろんなこと

台風の影響が心配されます。


皆さまが

どうかご無事に過ごされますようにお願い



ハート



この時期、

広島や長崎の原爆忌

終戦の日(敗戦の日)など

戦争に関係する日が続きます。


今はウクライナの問題もあり、

戦争と平和について考えることは

とても大切なことだと思います。


広島、長崎、沖縄など

戦争で甚大な被害を受けた地域では

子どもたちへの平和教育が

熱心に行われています。


平和な未来のために

平和教育はとても大切だと思います。


ただ、

ちょっと気になっていることがあります。



ハート



私が青森に住んでいた中学生の頃、

小学生の従弟が広島から遊びに来ました。


その従弟と青森の街歩きをしているうち

平和公園という場所に行きました。


私が「ここは平和公園というんだよ」

と従弟に説明したら、

その従弟は小馬鹿にしたように

鼻で笑いました。


従弟にしてみれば

広島に本物の平和公園があるので

青森の小さな平和公園は

偽物、真似っ子だと思ったのでしょう。


そのとき、

私はちょっと悲しかったのですが

青森に平和公園がある理由を

従弟にきちんと説明できませんでした。


実は、青森は空襲にあった街です。


 青森市のWEBサイト⬇️


引用記事から一部抜粋します⬇️

爆撃機はまず青森市の市街地を囲むように爆撃して人々の退路を遮断し、その後囲んだ内側を焼夷弾で徹底的に爆撃しました。街中は火の海となり、また身体に直撃して即死となることもありました。こうして、人的被害は甚大なものとなったのです。そのため、7月28日の青森空襲は、戦略的には価値のない、日本人の戦意を喪失させることが目的の無差別な空爆だったといわれているのです。


この空襲で青森市の市街地の

80%以上が消失したそうです。


そして犠牲者の多くが

防空壕の中で蒸し焼きになって

命を落としたのだそうです。


少なくとも私が小中高校生の頃、

青森市でそんな空襲があったことを

学校で教わった記憶はありません。


だから私は

青森市に平和公園がある理由を

従弟に説明することができませんでした。


青森も空襲にあったことを

ちゃんと教えてもらっていれば

良かったのに、と思いました。



ハート



もう一つ気になったのは

青森の平和公園の名前を聞いた

従弟の反応です。


広島では、きっと

戦争や原爆について

繰り返し教育しているんだと思います。


でも、そのために

もしかしたら、

私の従弟は妙な選民意識を

持ってしまったのではないかと思います。


広島は原爆投下を受けて

それはそれは大変な被害を受けた

特別な街。


原爆を受けていない青森に

平和公園があるなんてバカバカしい。


従弟はそう思ったのかもしれません。


もちろん、原爆の被害は甚大だし

放射線による後遺症が

大きな問題になっています。


青森は市街地のほとんどが

焼失したとはいえ

後遺症などの問題はありません。



でも、

被害の大小はあっても

人間が(動物も植物も)

犠牲になったことに

変わりないのではないでしょうか。



戦争の悲惨な出来事を

子供たちに教えるのであれば、

被害の大小はあるにしても

戦争被害のあった他の街の人々に対して

思いやりの心を持てるような

教育の仕方をしてほしいです。



最近は大きな災害が多く、

災害教育も行われていくと思います。


戦争や災害の被害を

子供たちに伝えるとき

自分たちの街の被害を強調するだけでなく

他の街の被害に思いを馳せるような

伝え方をしてほしいと思います。



戦争や災害で

大きな被害を受けた人の中には

このような意見を

苦々しく思う人もいるかもしれません。


私の意見で傷つけたなら

ごめんなさい。


でも、やっぱり

自分たちの被害だけでなく

他人への思いやりも

伝えていってほしいです。




【追記】

原爆について学校で学んだ広島の子供たちのすべてが、広島は特別な街と思っている訳ではないと思います。

当時私は中学生、従弟は小学生でした。

従弟ももう少し成長したら、他の街の被害に思いを馳せるようになったと思います。

広島の皆さんのお心を傷つける表現になっていたかもしれません。

心よりお詫び申し上げます。

【追記ここまで】




先日の広島原爆忌に
大きな虹が現れました。

鎮魂の虹でしょうか。




今日も皆さまが穏やかな
ほっこりした気持ちで過ごせるよう
祈っていますハート