春になるとシミができるワンコさん | しちふくのひとやすみ

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獣医師&獣医鍼灸師&レイキヒーラーである
しちふくの感じたいろんなこと

涙やけが目立つワンコがいました。


ママさんに訊いたら


春になると特にひどいんです。


小さい頃はもっとひどくて

顔の半分が涙やけだったんです。


春から夏にかけては

涙やけだけじゃなくて

下腹部と頭に茶色いシミができるんです。


茶色いシミがあるときは

怒りっぽくなって

同居犬に当たり散らしてるんです。


夏を過ぎるとシミがすっかりなくなって

性格が穏やかになるんです。


いつもの獣医さんに訊いたら

そういう体質なんでしょう

って言われたけど、

それがどういう体質なのか

説明してくれないんですショボーン


とのこと。



よく見ると、確かに

頭のてっぺんと下腹部〜内股に

焦げ茶色のシミがあります。


その子のシミがある場所を

柑太の写真で再現してみました。



柑太の写真の赤く印を付けた部分、
頭のてっぺんと下腹部〜内股にかけて
シミがありました。

シミはこんな感じ⬇️

薄茶色で、くっきりハッキリしています。


このシミは春になると現れて

春が終わると完全に消えるそうです。




これね、

東洋医学だと理由を説明できます。



ツボというものは

各臓腑に関係するツボが

経絡と呼ばれるライン上に並んでいます。


肝に関係するツボが並んでいる

肝経の経絡の流れは

下腹部〜内股を通ります⬇️



ピリカ動物東洋医学講座テキストより引用




また、胆に関係するツボが並んでいる

胆経の経絡は頭のてっぺんを通ります⬇️


ピリカ動物東洋医学講座テキストより引用



紹介したワンコさんは

下腹部〜内股と頭のてっぺんに

シミができてましたね。


肝経と胆経のポイントになる場所に

シミができているのです。



東洋医学には五行論というものがあり、

世の中は木火土金水の

五つの要素が基本になっている

と考えます。


肝と胆はどちらも「木」の要素です。


そして木の季節は春、

年代はパピー期です。


肝は目に繋がっていて

肝に熱が起こると目に上がり

涙となって現れます。


また、木の感情は怒りです。


木の要素のバランスが崩れると

イライラします。




今回のワンコさんは

木の年代であるパピー期に

涙やけがとてもひどかったです。


大人になった今は少し良くなったけど

木の季節である春になると

涙やけとシミが目立つようになり、

感情的にイライラします。


そして、春が終わると

涙やけとシミがなくなって

感情も穏やかになるのです。




つまり、このワンコさんは

木の年代(パピー期)や木の季節(春)に

①木の臓腑の肝と胆の経絡にシミができ

②肝とつながる目から涙が出て

③木の感情である怒りが強くなる

ということなのです。


こう説明すると

飼い主さんは

初めて納得できる理由が分かりました!

と喜んでいました。


このまま年老いていくと

肝や胆に不調が起こるかもしれません。


飼い主さんには

肝を落ち着ける食材やマッサージなどを

お伝えしました。




あしあと




西洋医学では

気のせい、

理由はわからないけど体質?

といわれる事も、

東洋医学で理由がわかることがあります。


理由が分かれば対処が分かります。


対処が分かれば

大きな疾患に発展させずに

済むかもしれません。



我が子の体調が気になるときは

東洋医学の知識が

役に立つかもしれませんニコニコ





今日も皆さまが穏やかな

ほっこりした気持ちで過ごせるよう

祈っていますハート






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