人間と同じく全身に300個以上あります。
それぞれのツボがバラバラにあるのではなく、
関係のあるツボが一列に並んでいます。
この列を経絡といいます。
各経絡に関係の深い臓器があります。
また、ツボごとに意味合いや働きがあります。
こういう症状のときはこのツボを使う、
というルーチン的な治療法があります。
その他に、「その日のツボ」を
感じることがあります。
動物の身体を触っていると、
特定のツボが凹んでいたり、凸んでいたり、
妙に硬かったり、軟らかかったり、
熱かったり、冷たかったり、
赤くなっていたり、
できものができていたり、
舐め壊していたり、
軽く触っただけなのに動物が気にしたり、
エネルギーの違いを感じて気になったり、
様々な感じ方をすることがあります。
そんな時、飼い主さまに
詳しくお話しを伺うと、
納得の答が返ってくることがあります。
先日診療させていただいたワンコさんは、
消化器症状が気になるとのお話しでした。
そのワンコさんを触診してみると、
背中のほぼ中央にある胃兪と脾兪という
消化器に関係するツボの手触りが
ほかの場所と違いました。
よくお話しを伺うと、
そのワンコさんは以前椎間板ヘルニアになり、
胃兪と脾兪の間にメスを入れて
手術したのだそうです。
ヘルニアになる前は、
お腹の丈夫な子だったのに
手術して少ししてから
お腹が弱くなったそうです。
消化器のツボの場所がヘルニアになり、
手術したから、
消化器が弱くなったんだと思います。
ツボはそれぞれ関係する臓器がありますから、
臓器の不調がツボに現れたり、
ツボの不調が臓器の症状として
現れたりします。
西洋医学で比較的最近研究されている
トリガーポイントが
実はツボの場所と一致していることが
分かってきています。
Wikipediaによると、トリガーポイントとは
患者が指摘する最も凝りの強い部位、あるいは痛みが存在する部位で、しかも圧迫により痛みが周囲に広がる部位と考えられる。トリガーポイントの留意点としては、疼痛を自覚している部位に多くは存在するけれども、かけ離れた部位に見いだされることもある点である。
また、同じくWikipediaによると
経穴 (けいけつ) とは、中医学、漢方医学、経絡学の概念で、体内の異常に応じて体表の特定の部位に対応して現れるもので指圧、鍼、灸で刺激を与えることで体調の調整、諸症状の緩和を図るものである。一般には「ツボ」とも呼ばれる。筋筋膜性疼痛症候群(Myofascial Pain Syndrome)におけるトリガーポイント(例えば腰痛の原因となる筋・筋膜内の好発部位)と大半が一致する。
何千年も前から東洋医学(中医学)で
言われているツボ(経穴)の存在が
現代西洋医学で再認識されています。
東洋医学(中医学、漢方医学)に対して
「科学的根拠がない」と言う方もいますが、
古典的と思われてきたツボについて
現代西洋医学で証明されて来ているのです。
これからも、東洋医学などの自然療法で
動物たちが穏やかに安らかに過ごせるよう
お手伝いしていきます
《穏やかに安らかに寛いでいるウチの猫たち》