僕ガ守ル・・・ | しちふくのひとやすみ

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獣医師&獣医鍼灸師&レイキヒーラーである
しちふくの感じたいろんなこと

ばにら君は14歳のラブラドールレトリバーの男の子ラブラドールレトリバー


≪写真は6歳頃のばにらくん≫


ばにら君は5歳半の頃から骨髄の病気になりました。


数か月に一度大学病院に通い、普段は地元のかかりつけ獣医さんに通っていました。


昨年の秋から足腰が弱ってきたので、しちふくが鍼灸治療をさせてもらっていました。


昨年の12月、ばにら君の調子が悪くなり、大学病院の検査で肺に腫瘍が見つかり、余命2週間と宣告されてしまいましたしょぼん


正月は迎えられないだろうというのです。


お母さんは ばにら君を少しでも楽に過ごさせてあげたいと考え、鍼灸治療を希望されました。



ばにら君のお家は、ばにら君とお母さんの二人暮らしでした。


お嫁に行ったお嬢さんがたまにお孫さんを連れてくることもあるようですが、普段は二人だけで暮らしていました。


12月28日に往診に行ったとき、すでに大学病院で言われた余命は過ぎていました。


しちふくが往診に行くと、ばにら君は庭で歩き回っていました。


もう何日も何も食べていないのに、足腰が弱ってフラフラしているのに、ばにら君は庭を歩いていました。


お母さんは「なんでこんなに頑張れるのかしら?」と不思議そうでした。


ばにら君に部屋に入ってもらい、治療を始めました。


ばにら君の頑張りを考えながら治療していたら、ふっと感じた「声」がありました。


「僕ガ守ル・・・」


始めは何だかわからなかったのですが、それはばにら君の「声」でした


ばにら君はお母さんを守るのが自分の役目だと思っているようでした。


ばにら君はお母さんを「お母さん」ではなく、対等なパートナーと思っているようでした。


「自分がお母さんを守らなければならないから、死ぬ訳にはいかない!!と思っているようでした。


ばにら君のゆるぎない思いが聞こえて、目頭が熱くなってしまいました。


でも、ひとりで泣いているわけにはいかないので、気持ちを落ち着けて ばにら君の思いをお母さんに伝えました。


お母さんも泣き出してしまいました泣


しばらく、お母さんとしちふくは ばにら君を囲みながら泣いていました汗涙




そして、1月1日、ばにら君は光の世界に還って行きましたキラキラ


お母さんは「1日だけだったけど新しい年を一緒に過ごせて嬉しかった」と連絡してくれました。


ばにら君は長い闘病の末、最期は肺の腫瘍で呼吸が苦しそうだったので、魂が肉体を離れても苦しかった記憶を覚えているだろうと思いました。


お母さんにお願いして、ばにら君の魂が肉体を離れてからも遠隔で魂にレイキを流させてもらいました。


毎日レイキを流していたのですが、亡くなって数日後、遠隔レイキ中に「もう大丈夫だよ。ありがとうラブラブと ばにら君の思いが聞こえました。


不思議に思ってお母さんに連絡したら、「今日、ばにらを荼毘に付したんです」とのことでした。


現世の肉体が煙になったことで、ばにら君の魂も楽なったのでしょう。


今頃 ばにら君は光の世界で楽しく過ごしていると思います虹



先日、ばにら君の四十九日が過ぎたとお母さんから連絡がありました。


ばにら君とお母さんの大切な思い出をブログで紹介していいか尋ねたら、「ばにらのことをたくさんの人に知ってもらいたい」と快諾してくださいました。


そして、一番 ばにら君らしい写真を送ってください、とお願いしたところ、お母さんが選んで送ってくれたのが上の写真です。


ばにら君は3~5歳頃が一番楽しかったと言っていました。


写真は6歳頃ですから、骨髄の病気は発症していても、まだ元気だった頃だと思います。




お母さんを守るために必死で病気と闘った ばにら君、本当にカッコいい男でした!!