そして次の日午後2時過ぎにテレビスタッフがラーメン店の前で
小堀氏が来るのを待っていたが、約束の時間の2時半が近づいても
小堀氏は現れない。
スタッフが小堀氏に電話したが小堀氏は出ない。
店主も通りに出て遠くを見やり、小堀氏の姿を探した。
やがて約束の時間が過ぎてしまった。
そして店主はテレビスタッフに「もう仕込み始めますから」と声をかけ、
店内へと戻っていった。
1時間が経ち、午後3時半になってようやく小堀氏がお店に現れた。
小堀氏は遅刻したのだ。
彼のイメージの怠惰な側面をここでもまた見せてしまった小堀氏。
「二度寝しちゃって」と小堀氏。
「でも電話はできたでしょう」という店主の問いかけには
小堀氏は「焦ってて」とだけ答えた。
で呆れた店主から「もう無理ですね」という趣旨の言葉が出て、
小堀氏のクビが決まった。
でも小堀氏が帰る際に、「また食べに来てください」と
店主が小堀氏にやさしく声をかけた。
店主も今自分の店を持ち、またここまで来るのにいろんな店で何年、
いや何十年と修行を重ねて来たはずである。ましてやテレビカメラの前。
店主の人間性、人となりがそのままその言葉に出ていた。
実は店主は小堀氏のネームプレートをつくり、それを店のユニフォームに着けて
ハンガーにかけ、小堀氏を待ってくれていたのだ。そのことは小堀氏にも
その場で伝えられたが、小堀氏はそのユニフォームに袖を通すことができなかった。
でもこれは仕方のないことだ。
でここまでで少しまとめてみる。
小堀氏が遅刻したことは全く言い訳のできないことであり、ましてや電話で
遅れる旨の連絡をしなかったことは、これもまたおかしなことだ。
でもこれ以上は自分は踏み入れられない。他人事だし、自分が小堀氏に
何かいうにしても「もっとしっかりしてください」としかいえないからだ。
以下続く