「今日は前回の続きをしますから。」と川端

「はい、お願いします。」と影田

 

「まずさ、前提として走りの詩の場合は、「詩の作品としての成立」が

先に来ないといけないんだ。」と川端

「といいますと?」と影田

 

「例えばある作品をつくり始めたとしてだよ。あるところまでつくったとして、

文章の初めからそこまでを自分で読み返してみたとき、物足りないことがあるんだよ。

 

そうするとボツにしたくなってくるわけ。せっかくつくったのにだよ。

なぜかというとやっぱり自分で読んでみてつまらないものをその先つくっても

しょうがないと思うから。」と川端

 

「ではどうすればいいかというと、この部分は絶対に面白い、という部分を

それまでにつくった文中から探すわけだ。そしてもしあればその確認を

自分でしてから、その部分をキーとして前後の文章をつくっていくんだよ。

そうすれば今いったようなことを防げるわけだ。」と川端

 

「なるほど。数学でいえば既に証明されている定理から次に進んでいく

ようなものですね。」と影田

「そのとおり。で今回のリレーの文章でいうと次の一節になる。」と川端

 

日本人の感性!

それが向かうもの、それは計算しつくされた構成と表現!

そしてそれによって生み出される勝利と美!

 

「自分はこれが気に入ってこの3行の一節を起点にして、前後をつくって

いったわけだ。」と川端

「なるほど。そういう作り方を今回リレーの詩についてしたわけなんですね。」

と影田

 

「そういうこと。でそれが今回はうまくいったよ。」と川端

 

「では百メートルの方は?」と影田

「百メートルのほうは、それが実はタイトルなのさ。」と川端

「というと、『度外れろ、その走りで!』ですか?」と影田

 

「そういうこと。」と川端

「それを起点にして、文章をつくっていったわけだ。それでこちらも

まあまあの出来になったよ。」と川端

 

「まあ、走りの詩のついては、1回分を一気呵成に作れちゃえば一番いいけどな。

なかなかそうもいかないし、そうなるとキーフレーズを決めて

それを中心にして前後をつくっていくと割合ムダなく作っていけると思う。」と川端

 

「なるほど。そういう作り方をするわけですか。」と影田

「そうだね。作り方の1つだよ。ということで今回はそんなところだね。」と川端

 

「どうも走りの詩のアップ、お疲れ様でした。」と影田

「読んでいただいてありがとうございました。」と川端が返した。