今、韓国のイ・セドル九段とアルファ碁との間で、
5番勝負が行われているが(現在第4局を終わった段階で
アルファ碁の3勝1敗)、私が第2局をネットで手順を並べて見た印象は
アルファ碁はすごく強いということだ。

また着手が全体によくまとまっていて、
将棋に例えれば、玉の周りの金銀のように相互に密着し、隊形を崩さず、
いわば全部の既着手がスクラムを組んで少しずつ進んでくるような碁である。

ラグビーの試合で一手打つごとに選手が増え、その選手が
勝手に派手に動くのではなく、ライン、モール、スクラムと
統率の下に少しずつ敵陣へと進んでいくようである。

単独でのライン突破など不可能であるかのように、
隙間なく選手(碁では既着手)を配置している。

圧倒的な物凄い迫力の碁である。

その打ち方はイ・セドルの軽いキカシなどまったく無視である。

「そんなキカシ効くわけないだろ。」とアルファ碁が
無言ではあるが語っているようである。

人間相手では効くかもしれないキカシがアルファ碁相手では
全くきかない。
完全無視である。
そしてそれは正しい形勢判断に基づくものでその局面、局面での
正解であった。

こうなったらもう負けるしかないんじゃないか、という印象である。
とにかくアルファ碁は全然間違えないんだからな。
「とりつく島がない」とはこのことだろう。

イ・セドル九段は第4局で勝たれたが、正直この局も押されっぱなし
だった。中盤での勝負手をアルファ碁が受け損なっただけである。
アルファ碁がイ・セドルの勝負手に対し、下からあてがうように
受けていれば手にはならず、アルファ碁の完勝だったはずである。

好事魔多し、である。
でも好事魔多し、ということはですね。
アルファ碁にも人間的な部分があるということで、
単なるマシンではないということだ。
そしてそれはいいことだと思う。
そういう部分もないと楽しくないですよ。(^^)

でもイ・セドル九段は偉いよね。
挑戦を受けて立ったことがです。
また1番勝ったことがです。

明日の最終局もぜひイ・セドル九段にがんばってほしいですね!