建築マニアとは~ | ピアノのエチュード

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みなさま こんにちは

今日は、

旅行で来日されているドイツ人の大学の建築科の先生方と
先日、東京の表参道で、約一年ぶりに、初再会し、
とても、楽しかった、、、のだけど、

建築マニアとは、どういう正体か、、、

を改めて知った、、Σ(=°ω°=;ノ)ノ

という話を書きます。

注)文字の色の違う建物名は、クリックしたら、建築のホームページに飛びます。
もし良かったら、どういう建物か、ご覧になって、楽しんでください。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



いやぁ、驚いた。。。

もうね、、、、、、スゴイのだけど、、、

建築マニア、ではなくて、、、

建築バカ、、、、

だと思うのだ、、、、、、、

世の中には、体操バカ、音楽バカ、、、いろいろな、バカと名の付くほど、
1つの物事に、どっぷりと浸かって、よそ見をせず、生きられる人 
= ある意味、恐ろしく、凝り性な人、

いやぁ、正しくは、専門家

がいますが、

そりゃ~~~~~~~~

当然、名建築を見学するために、先生方は、日本を旅行している、、、とは、
私も思っていました。

しかし、、、、その見学の徹底ぶりは、、もう、半端ないのだ!

つまり、先生たちは、丸1か月間も、日本を旅行されていますが、

ドイツの建築専門雑誌に載っていた日本の建築を、あらかじめ、ピックアップしておき、
毎日、2つ、あるいは3つ訪問するわけです。

例えば、上野の西洋美術館に行く。
ル・コルビュジエの建築です、、、
が、しかし、
中に展示されている美術作品には、何の興味もない。。。。

隈研吾さんの設計した根津美術館に行く。近くに、同じく、隈研吾さんの設計した梅窓院もあるので、そこも行く。
梅窓院は、突然行ったって、開いておらず、外からしか見れないし、別に、何てことないのですが、、、
つまり、
隈研吾さんの建築には、もっといいのが、いっぱいあるけど、とにかく行って、ぐるりと、外から回って見てみる。

それから、丸1日を使って、
江戸東京たてもの園に行く。。。。

ここは、ykも知らなかったので、今回、先生方に教えていただき、
今度、機会を見つけて行こうと思います。

そして、軽井沢まで、上野から日帰りで行き、千住博美術館の建物を見に行く、
軽井沢の用事は、それだけ。。。。

帰りに、武蔵野美術大学の図書館に寄る、
(千住博美術館も、武蔵野美術大学の図書館も、何かの建築雑誌に載っていたのですね)

「 行ってみたらね~、武蔵野美術大学が夏休みで、図書館は休館日だったから、入れなかったよ、、残念だったよー。。。。
でも、近くに、良いレストランを見つけたからね、それで、代わりに満足したよー。。。。。。」

そーんな旅行を、永遠と1か月間、続けるわけです。

短パンと、シャツ、スニーカー、リュックサックという軽装で、
まるで、若者のバックパッカーみたいです。
もう、オバサン、というか、お婆さんに近いかもしれない歳の、マダム達なのに。
建築を見るための交通費には、お金をかけても、
食事や旅館や、お遊びに、あまり、お金をかけないのです。

まあ、ドイツ人だから、国民性として、質素というのもあるけど、、、、

例えば、表参道を歩いている途中、
教会で結婚式を挙げてから、教会の外に出てきた人たちに、偶然、出くわしたのです。

「 まあ、、、あれは、お金のかかる結婚式だわ、、、、 」と、、、一人のマダムは言う。

ykは、そんな風に思わなかったけどな、、、、日本では、普通の規模の結婚式、、
花嫁さんのドレスだけが綺麗で、あとは、とても質素だったよ、、、、、、
いや~、シュトゥットガルト近郊や、ハイデルベルクでは、
古城で、もっと豪華な結婚式を挙げているドイツ人新郎新婦を、ykは見たぞ

建築専門家は、建築以外では、お金を切り詰めるのか、、、、、

とにかく、

うーん、、、先生方のやっている、こういう建築旅行を、ykは、したいと思うかなあ~~~
と、ちょっと、考えた。

いやぁ、~~~ ykだって、名建築巡りは好きだ、~~~

5日間ぐらいの日程で、これまでも、いろんな国を、旅行したよ、、、、

でも、その5日間の間に、
たくさんの「 お楽しみ 」があったのだ、、、

(クラシック音楽のコンサートにも行った。食事は、一人では、さすがに、レストランには入りづらかったけど、それでも、やっぱり食事とか、お買い物とかさぁ~、建築とは別に、単に、街や村の雰囲気というか、景色を眺めて、ブラブラと散策を楽しみ、現地の人と交流して、、、この国の人って、こんな感じなんだ~、、、と)、

そういうのがあって、その中に、名建築巡りが、いくつか混じっていたから、楽しかったのだ。。。。

それも、長くても8日間、いや、10日間ぐらいだったかな、、、
1か月も、、、、だったら
まるで、修行ではないか

途中で、宿のベッドが身体に合わず、眠れなかったら、もう、クタクタだよ!

ははは、ははは、、、、、ヽ(゜▽、゜)ノ

なかなか、ykは、音楽バカにも建築バカにも、なれないのだ。。。

で、とりあえず、初最会の日は、こんな風だった。。。。

根津美術館の入り口で、正午の12時に待ち合わせ、だったので、

12時とは、エライ遅いなあ~、、でも、まあいいや、
先生方、どこかに寄って来るのか、あるいは、ゆっくり、ホテルを出てくるのかな、、

と、思って、待っていたら、

お二人のマダムさん、もう根津美術館の中を見てから、入口に出てきた。

で、隈研吾さんの梅窓院に、これから行きたいというので、一緒に、歩いて行った。
すると、なんと、そばにあったお墓に興味を示し、
「 仏教のことを、いろいろ、あなたに聞きたい! 」、と言って、
お墓にあるものを、あれこれ指差して、これは何なの?と、聞くのでした。

その後、

”とんかつまい泉”というレストランで、和食の昼食をとったのだけど、

レストランに、たどり着く前に、

道に迷い、

こんな建築に、偶然、出くわして、先生方は、大喜びしたのでした!








「 これが見れると思わなかったわぁ、、あなたは、もう、建築ガイドよ~!」、
ですと!

先生方によると、60年代、70年代の日本の建築物で、設計した建築家は有名じゃないけど、この建物は有名だ、、、、というのだ。。

本当か嘘か、ykは知らない。
でも、そういえば、何かのドイツの建築の雑誌で見たことがあるような。

面の使い方が、変わっていて、縦長で、かっこいいです。

それから、この建物も、偶然、見れて、先生たちは喜んだ。








でも、やっぱり、電線が邪魔だね、、、、というのが、先生たちの意見。

これだって、ykは、ドイツ版のDetailだったかな、何かの雑誌で見た覚えがあるような。。。。

それから、昼食を食べて、表参道コーヒーという、古民家を改造したコーヒーカフェに行きました。

その後、竹下通りを闊歩し、原宿駅から、上野まで、お帰りになられた。

どんなに歩いても、ぜーんぜん平気な、元気な、オバサン方です。

で、これから京都でも、ykは、1日、先生たちと、ご一緒するのですが、

先生たちに、

「 どこかご希望の場所があれば、探しますよ!」、と言ったところ、

先生たちが、京都で、まず見学を希望したのは、
また、お墓だった。

それも、ドイツの建築専門雑誌に載っていたから。。。ですよ!

(その1)

霊源寺の G l a s s  T e m p l e

ここは、皇室のお寺なので、普通、拝観できないよ

(その2)

阿龍山 瑞専寺の W h i t e T e m p l e

このお寺は、京都の中心部から、とても遠い山の中にあり、しかも、ここにお墓を持っている人だけしか、お寺の中に入れないのだ。。。。
写真撮影も禁止。
だから、行っても何にもならないよ。。。。。

「 残念だけど、他に見たい建築物の希望があれば、喜んで、いくらでも探します。。。。 」
と、私は、先生たちを、なだめた。

そうしたら、
外国人には見つけにくいような場所がいい、
綺麗に改造してある町家を見せてもらえたらいいな、という、ご要望なのだ。

そして

先生たちが、前回、京都に来た時、すでに見たけど、もう一度、見たいと言っているのが、

虎屋菓寮 京都一条店



禅カフェ



いずれも、ドイツの建築の専門雑誌に、出てきた、町家を改善したものだ!

(ああ、くどいね、、、、、でも、ドイツの建築の専門雑誌に載っている内容は、この日本旅行の鍵なのだよ!)


まあ、、、、、こんな感じです

でもまあ、、、、、、、

いつの時代、どこの国の人でも、
何か一つに、すごく拘って、絞れるものがあるのは、素晴らしいことなのかな、、

あるいは、先生たちは、一つのことだけしか、できないからなの?

詳しい事情は、分からない。

しかし、ykは、、、、

もう少し、広い視野を持つ人間でありたい、、、
物事の中庸、バランスも大事だ、
建築は好きだけど、建築だけが人生じゃない、、、

と思うのであった。。。