最近、MBA取得中という方を数名担当しています。
一時期はMBAが大流行し、その資格を得ればどこの企業でも引く手あまた、出世街道ばく進、なんて話も聞いたことがありますが、今はどうなんでしょう。
もちろん人それぞれではあるのですが、誤解を恐れずに言うならば、
「動かしづらい人材」
というのが今のところの印象です。
理由は大きく3つ。
志向性
経営学修士というぐらいですから、MBA取得後は経営企画とか事業企画とか、そこら辺のポジションに就きたがる方が多いわけです。が、ただでさえそんなポジションは求人の少ないところです。例えば1,000人規模のIT系企業であれば、SEや営業はそこそこの求人がありますが、経営企画や事業企画のポジションは決して多いとは言えません。
大不況の今の時期はさらに顕著です。
ポジションがなければいかに優秀な人とて、入ることはできません。
年収
MBAを取得すると人間としてのランクが上がるとでも思うのか、はたまたMBA取得のために投資した費用を回収したがるのか、前職の年収を大幅に上回る年収提示をしてくる方が大勢います。というか、ほとんどです。まぁ、気持ちは分からないでもないのですが。
希望年収が高くなれば高くなるほど、当然のことながら合致する求人は激減します。
加えて、経営学を学んだとはいっても、それは実務経験とは捉えられません。
前職で何をやっていたかにもよりますが、キャリアチェンジのケースが多いのです。
キャリアチェンジなのに年収UP…そのギャップに苦しむことになるわけです。
離職期間
これは人にもよりますね、完全に。ただ、何故か前職を辞めてからMBA留学し、帰国と共に転職活動、という方が多いのですが、辞めている場合、留学期間中は離職期間と考えられます。離職じゃなくて留学じゃん、とは思うのですが、離職期間は離職期間。通常、これが長くなればなるほど、現場感が失われているとされ、不利に働きます。
ちなみに会社を辞めずに、社費留学のようなケースは離職期間にはなりません。
というわけで、なかなか難しいのが現実です。
とはいえ、MBAそのものを否定するわけではなく、MBAホルダーが有利に働くケースも当然のことながら多々あります。というか、基本的には高い評価ではあります。MBAだけでなく、実務経験がかみ合っていると、非常に強いですし、年収UPも容易に狙えます。
要するに、「MBA取れば何とかなるさ」的な思考だと危うい、という感じですね。
…まぁ、これは他のどんな資格にも言えることですが。