初めての方もそうでない方も、こんにちは、千歳です。
今回は、雨穴さんが投稿した動画から人気になり、書籍化、漫画化と展開し、ついに映画化となった変な家を見に行った感想を話していきたいと思います。
初めに言います。
映画、原作ともに盛大にネタバレしてます。
まだ観てない人でネタバレを見たくない人は、観てからご覧ください。
いいですか?では行きますよ。
私は雨穴さんを知っていて、動画、原作を観てからの映画だったので、一言で言うとあの話を映画で表現するには壮大すぎたのかなって思いました。
まず、片淵家で行われている左手供養の発端となった出来事がかなりさらっとしていて、分家本家のいさかいの話がまるっきりなくなったり、潮が狂った理由が変わったりしているのです。
あそこの話は原作で読んでいても複雑で、2回読んでちょっとは理解できたかなって感じなのですが、まだよく理解できていません←
映画版の左手供養の発端は、片淵家当主の妾となった潮が身籠り、それに激昂した本妻から暴行を受け、子を流産してしまい、その後牢に入れられてしまい、木片で左手を切断して死んでしまうと言うものでした。
しかし、原作では潮は当主の妾ではなく本妻なのです。
当主の名は宗一郎と言い、片淵家本家の当主として生まれました。
そして潮が自らの命を経った理由は、宗一郎と当主の妹、千鶴が近親相姦をし、妊娠してしまったことなのです。
宗一郎は、潮とは結婚したものの、夫婦の営み的なものはなく、毎晩千鶴の部屋に行っていたようです。
千鶴とは相思相愛だったのか、兄である宗一郎が一方的に関係を持たせていたのかはわかりませんが、旦那と、旦那の子を妊娠した義妹との生活に耐えられず、気がおかしくなってしまったのです。
そして、刃物で自分の左手を切り落とし、自殺してしまったのです。
その後義妹からは双子が生まれ、片割れの左手がなかったのです。
そしてそれを、潮の呪いと言い、左手供養をしなければならないとけしかけたのが、霊媒師(占い師?)と称した分家の人間だったのです。
しかしこれは、分家が本家の血筋を絶やすためについた嘘で、それが今の時代まで根強く残っている…そんな状態だったのです。
殺される相手も、本家の血筋に生まれた人間に限定されており、映画のように、誰の左手でもいいと言うわけではないのです。
この執着に人の闇を感じていたのですが、映画版だとそれが弱かったな〜と思いました。
ラストで柚希の母が、炊き出しに来るホームレスの中から左手供養の相手を選んでいたと言う真実も、原作を読んでいると闇浅いな〜とか思ってしまいました(闇浅いとは)
原作では、片淵家のことを知るほど闇深い歴史があることを知り、そしてその闇に、柚希の母と姉も染まってしまっていた…その真実を知りゾッとすると言う感じなのです。
しかし映画版では、YouTuberとして視聴率を稼ぐために家の謎を解き、片淵家に近づいたことにより、自らの身を危険に晒すことになる…
雨穴さんの作る話で、雨穴さん自体に危害が及ぶような話がほとんどないので、そこに関しては改変の仕方がよろしくないな〜と思ってしまいました。
しかし、原作通りの潮の呪いを描こうとすると、とても2時間では足りないと思います。
少なくとも映画なら前後編、理想は連ドラやアニメで、原作通りに話が進むにつれ謎と闇が明らかになることだと思います。
ようちゃんの話があるのと無いのとでは、大分闇深さに差がうまれますからね(ようちゃんの話は丸々カットでした。)
今回の映画、私的には期待しすぎてしまったかな…と言う感じでした。
今回は以上です🔚