宇佐美さんのこちら、なんとか返却前に読了~
内容紹介(出版社より)
その美しい庭は、人の心を曝け出す。
駆け出しの造園設計士・高桑は大学の卒論で作庭師・溝延兵衛と、彼の代表作となったある庭を取り上げて以来、長年にわたり取り憑かれ続けていた。
武家候爵・吉田房興が兵衛に依頼したもので、定石を覆す枯山水を作るために、大きな池が埋められていた。その池からは、白骨死体が見つかっていたーー。
昭和初期。限られた時代を生きたある華族の哀しみと、異能の作庭師の熱情が静かに呼応する「美しい庭」の誰も知らない物語。
始まりが不穏で、ワクワクしたけど宇佐美さんにしては、思ったよりショッキングな内容でもなく、ムムーって感じだったけど、なんとなんと最後の最後、ほんの数ページで壮大なトリックが
そんで、見事な伏線回収
さすがさすがのラストだった。本当にうまい。
しかし、この表紙は誰なんだろ?
内容からして、表紙になりうるのは奥様かなと思うけど、どうもピンとこない。髪が短いんだよね、あの時代で着物も着るのにこんなに短いってことあるかな?と思ったり。
でも豪華な装飾品をつけてたりするからやっぱりそうなんだろうね。
なんか中性的なお顔なんだよなあ。
え?まさか御前様じゃないよね…いやいや、さすがにイヤリングとかしてるから女性だよな。うーむ。
華族のお家でのいろんなトラブルがメインの内容だったけど、あまり考えたこともなかった華族、という階級について詳しく知れたのがおもしろかった。
華族って皇族のお血筋の人たちだと思ってたけど、それだけじゃなく、元大名とかもそうだったんだ…初めて知った
侯爵と公爵は読みが同じコウシャクだけど、ワケわかんなくなったりしなかったのかな?とか思ったり
宇佐美さんはやっぱり最後まで読んでこそだから、間に合ってよかった。