土曜日11時すぎ師匠から突然の電話(携帯へ)だった。


師匠:あした釣りにいかへん?




「師匠連休前に連絡ください。ぶつぶつ。


ぼく 今 南伊勢町にむかって高速に乗りました。


四日市インターまで30分の渋滞につかまっています。


かます釣りに行くつもりですよ。」




師匠:うーーーーん ○○チャン(本名)


今日はやめときな。あした、行こ。




「ええええ


そな、殺生な。


わかりました。四日市でおります。」




師匠:それで、どこいく?


Sさんもさそう?




「師匠それはそっちで連絡とってみて下さい。


多分だめだといってたはずですよ。


切りますよ。」




師匠:○○チャン、Sさんだめだって。




「だからいったでしょう。


高速下りたら連絡します。」




高速を四日市で下りる。


高角で道端に車をとめる。




「もしもし まるよし渡船さん。あした、いかだあいてますか?


そうですかあいてますか。2人です。そうです。五目釣り。


アオリイカもねらいますのでおねがいします。えぎよりヤエンのがつれてますか。


それなら活きアジ20匹おねがいします。


出船5時半ですね。分かりました。よろしくおねがいします。」




「師匠、いかだ、とれました。まるよし渡船さん。まえと同じとこです。


出船5時半だから、明朝3時集合ですね。」




師匠:うーーーん、どこに集合にする?じゃあ今回は僕の家で拾い上げていって。




「了解しました。釣えさは師匠おねがいします。いっしょに「フィッシング遊」に買いにいけそうもないですから。」




師匠:わかった。じゃあ3時ね。




というふうに


いつも突然、話は決まるのであった。


困った師匠だわ。


自分の仕事がいそがしいと同時進行できないんだから。


ぷんぷん。




さて、夕刻


ぼくはフィッシング遊にいた。


まず、こないだ全部とんでった


リールの糸を買う。


PE0.8号。


あとはアジのサビキを3種類。


ワーム用のつり針を数種類。


カマス用のワームは適当なのがないからえさ市場で買うことにした。




かえって風呂はいってすぐにねた。


10時過ぎてた。


目覚ましは2時にセット


そのまま深い眠りに・・・。




おきたのは・・・2時半・・・・


ふかすぎる。寝すぎた。


無意識オートストッパーで、


めざまし止めてた。


2度寝しちゃった。




あわてて着替えて車へ。


師匠宅5分遅刻。


師匠をのせて


高速へ。


3時20分高速に乗る。


しゃべっていると


1時間は瞬く間。


師匠がこのところ大変だったのはよくわかった。


でも


もうすこし仕事もあそびも


平行進行できるようになってください。




下りてコンビニとえさ市場。


弁当お菓子飲み物


ピンクワームを買う。


えさきちにまけずに


こっちもレジが混んでいる。


いそいでまた車をはしらせる。


すぐにまるよし渡船につく。


まだ桟橋のライトはついてない。


5時半だった。


この近さが楽な理由だ。


高速下りて


あまりワインディングロードが


ないのがいい。




そのうち桟橋のライトがついた。


みんなが荷物をはこぶ。




4種類ぐらいつりのセットをもっていったので、


荷物もいっぱい。


師匠が笑ってる。




釣り場に着いた。


前のいかだから


100mぐらい離れた場所。


となりは久丸さんの海上釣堀。




まずアオリ狙いのアジをしかける。


2本の竿にアジを泳がす。


アジ用のはりにはよりもどしがついている。


3号のナイロンテグスにアジ用の針。


ぜいごというアジの体側に縦に針を通す。


背中とおすよりアジが弱らない。


アジタモわすれて手づかみだあ。


アジが弱っちゃうなあ。




つぎにエギをなげる。


竿に糸は通してあるから、


あとはエギをつけて投げるだけ。


うーーん安物のPEじゃ飛ばないよう。


店員さんがこれは本物のPEじゃないって言ってたモンな。


安物買いの銭失い。


おばあちゃんが生きてたらいったろう。


いくらなげても来ない。




師匠にまき餌をわたす。


師匠が海水で練って


いかだのまわりに


ドボンする。




師匠は朝っぱらから


カワハギねらいなのだ。


ところがキュウセンベラの


総攻撃をうけて、


海にもどさず、いかだの上に


並べていく。




夜が明けてきた。


イカの気配は


全くない。


何度エギを投げても、


反応が全くない。


アジの竿も反応がまったくない。


20匹も(2000円も)アジを買ったのに。


なんてこった。


昨日はつれてたらしいのに。




きょうは潮が透明すぎる。


これは釣れない予感。




8時をすぎてぼくもエギ投げるの飽きてきて、


カワハギ竿を用意する。


師匠が餌入れの箱二つ持ってて、


青イソメ3杯ずつ買ってきてくれた。


ミニ出刃包丁で、イソメを3分割。


これでも、カワハギには贅沢すぎる。


1cmもあればいい。




ぼくんとこにも


キュウセンが攻撃をしかけてくる。


しばらく、3匹ぐらいキュウセンの攻撃をうけたところで、


アジサビキにチェンジ。


おもりの横にオキアミかごをつける。錘は15号。


しばらく上げ下ろしするが反応がない。


イワシも見えているが、


ハゲ針によりつかない。




師匠ごめんなさい。大トイレをします。


一応テント生地の四方の囲いがあるが、


いかだのトイレの下は海。


盛大な撒き餌になる。


元気なよい黄色い胆汁たっぷりウンコ


広がりながら沈んでいく。


師匠の釣っている反対側に流れた。


よかった。


自分のウンコを人に見られたくはない。


ティッシュも沈んでいく。


はやく沈め。


うんこのやろう。


これがあるから


女性とはこれないところだろう。


いっしょにつれてってほしい人は


ちゃんとすませていきましょう。




師匠がさっきからアイゴをあげている。


師匠:このオキアミLサイズつけてみ。


「オレ、アイゴいらんけど。」


師匠:まあなにがくるかやってみやんとわからんやんか。


サビキを放り込む。


しばらくして、


「師匠・・・アイゴの同時3発つれたやん。どうしよ。」


師匠:その真ん中の大きいのゲットであとはリリースしたら


「そうする。」


アイゴの毒針に触れたら一巻の終わり。


釣り針をはずすのも気を遣う。


はずしたら、はさみでひれをすべて切る。


イケスの網に放り込んでまだ生きてる。


アイゴ恐るべし。


体中大きなうすずみのドット模様


おおきなドットや小さなドット。


大きな群れがやってきている。


今年はどこにもたくさんアイゴがいる。


黒鯛ねらいの人にも嫌われている。




もうアイゴもやだ。


カマスのワームの準備。


エギをはずして


かますのワームをつける。


ワームヘッドは14g


魚の頭みたいな鉛おもりに大きな針がついている。


1個150円は高いなあ。


ワームは1匹45円


1回ひっかかっちゃって、


なくなると195円なり。


エギのロストは198円から450円だモンな。


下手な釣り師は


やっぱり金がかかる。


投げ方がへただとエギもワームも切れてとんでっちゃう。




かますの気配もない。




船長が見回りに来て


よそもしぶいらしい。




またエギにもどって投げる。


イカの気配もまったくない。




旋回しちゃうエギって


おもりが軸線からゆがんでるって


知らなかった。


すこしラジオペンチで修正すると、


まっすぐ沈むじゃない。


すごい発見。


安物のまっすぐ沈まないエギを


何本か直した。




11時をすぎると、


カワハギやあいごもいなくなった。




カワハギ仕掛けの下に


かごおもりをつけて


盛大にオキアミを


ばらまいても何も反応がなくなった。


死の海。




師匠が本当に寝た。


家政婦のミタ。


プ・・・


ちいさな海老のあおい点々があるのが


何匹もいかだのまわりにいた。


こまかいサンバソウもいる。


ハギはちっともいない。




オレもしばらく寝た。




また、ふぐがたまに釣れて、


日干しにされている。




師匠が2時に上がろうと言い出した。


ええ、アジ20匹も買ったのに、


お母さんに夕刻にかえると


いったらしい。


ぼくはせめて3時といった。


中をとって2時半になった。




メシをくっても好転しない。




そこから何もつれなかった。


船長に電話をかける。


「よそはつれてますか。


え、2時から巡回するって。


それじゃあ2時半に迎えに来て。


2時にあがってくださいって。えええ


あと15分しかない。


師匠、ご希望通り2時にあがりますよ


あと15分です。」


いそいで片付けた。


師匠がぼくの釣竿の仕掛けの接続みんなはずしちゃった。


ぼくは普段、はずさないのになあ。


船長が来たとき


まだ片付け終わってなかった。


ああ、ぼくだけなら日暮れまで釣るのに・・・。




船に乗った。いかだをあとにはしたが


後ろ髪をひかれる想い。




陸に上がって、


師匠に吉津漁港にカマス釣りを見に行こうと提案。


師匠は時間ばかりを気にしている。


吉津漁港では、


40cmのかますが爆釣している。


ぼくも何度か仕掛けを投げたが


群れているところは


先の人がいてなげられない。


くやしいおもい。


PEがからまって


バチンという音とともに


リーダーごと


しかけが飛んでいった。




万事休す。


ぼくだけなら


夕方まで


つれるまで


カマスを追うが


師匠には


そんな言葉は耳に入らない。


しかたがないから、


帰る事にした。




納屋浦のスーパーによって


アオリイカ買おうという気力もなくなった。




もう、疲れた。帰ろう。




奥伊勢インターまで僕が運転した。


そこから師匠に交代。


電光掲示板に


伊勢関-四日市


25km2時間


と出てる。




亀山で高速をおりる。


国道306の手前でおりる。


石水渓への道を走る。


そこからまっすぐのぼの神社方向へ、


フラワーロードからミルクを南へ


笹川団地を抜けて青葉町、尾びらと


四日市の中心部を抜けていく。


師匠は自分の知ってるが不確かな道


にずーっとこだわってる。


いやあそこを西に抜けたほうが早かったかもって、


ずーっと。




最後の新しくできた抜け道を師匠は全く知らなかった。


その道を抜けて初めて、


師匠はこっちの道のほうが早いことをようやく分かってくれた。




6時に師匠の家について魚を分けた。


アイゴもあおり用のあまったアジも


師匠の釣った数匹のカワハギも。




師匠、変なこだわりは捨ててください。


ぷんぷーーーーん。