最終稿6・10ろびー入管法(西村)」
外国人の収容・送還ルールを改める改正入管法が成立した。立法の根拠が揺らぎ徹底した議論がなく強引な採決の国会運営に疑問も▼送還逃れのため難民申請の乱用を防ぐのが狙いというが、戦争や紛争で命からがらの助けを求めてきている難民もいる▼審議過程で難民審査に関わる参与員の業務が一部の人に偏る問題も明らかになり、これでは公正は判断が出来ない▼ドイツやフランスでは、旧植民地から低賃金の労働者を何万人も受け入れ、約束の期限を過ぎても、彼らは帰国せず不法滞在者に。排斥運動やヘイトスピーチに国内では混乱。政府はその経験を元に広く国民に論議を呼びかけ将来を見据えて「共存」を政策の柱にした▼日本では2010年に自立生活できるよう申請半年後に就労を許可。不法就労が増えたこともあり門戸を閉ざした。認定率も1%以下と海外に比べても低い。宇治近郊では、外食産業や建設・解体業者に就労する外国人が社会の担い手になっている▼名古屋出入国管理局で死亡したスリランカのウィシュマさんへの対応も問題に。グローバルを口にする岸田政権。地球を包み込む温かい風呂敷を求める難民がいる。