基本的に
高卒や大卒、専門卒の多かった
僕の修行先のお店は、
4月入社が多く
修行に入る前の
12月のお節料理期間に
「研修」なるものが設けられている。

(一応…社会的地位では
「社員」
として認めてくれている…)


入社されて
すぐ辞められるのも
手続きが手間で、
会社からも耐えられるか見られるが…
自身が続けられるかも
見定める「キッカケ」
と、なっている。

(だが、
4月で退職する人も
後を絶たない(笑))
(何のための期間だよ!!)
(まぁ、
理由はハッキリしている。
お節期間で気付かない
今後書いてあることが、
日常茶飯事起こるからだろう…)



僕の場合は、
そのお節研修期間ですら
衝撃の連続であった…

12月23日
世間はクリスマスイブイブ…

東京の築地に
舞い降りた。


人生初の
割烹用白衣を着て
東京でも有名な料理屋の調理場へ…
そこには、、、


ボール、鍋、調味料
綺麗に整頓された調理場



鼻の中をす~と抜ける
香りだけでも分かる
美味しそうな煮物の香り



トントントントン
リズミカルな包丁の音







「バァーーーーーン!!」

「ぱぁーーーん!!」



「???!!!!!」

俺の心の声「ばーん?ぱーん???」

調理場に
感動しているのもつかの間…
爆発音のような
大きい音が…


周りを見渡すと
社長の若旦那が
デッカいボールを
盛り台(厨房のテーブル)に
叩きつけ

一瞬タイミングをおいて
若旦那のすぐ隣にいた
修行の先輩を


殴っていた…


つまり
一発目の
「バーーーン!」
イコール
「ボールを叩きつける音」


2発目の
「ぱーーーん!!」
イコール
「若旦那が思いっ切り、張り手する音」



………………………………………………………………………………………………………………………………




これ……


心の声「まずいですよぉ~!!!!!」
「社長ブチ切れてしまってますよぉ(涙)」

何故だか俺が半泣き…

心の声「誰か止めに行かな……い………と???」


周りの人は
ピクリともせず、
作業を続けている…
 


??????


近くであんな爆音と
ブチ切れてる大人を気にせず
普通に仕事出来ますぅ~((((;゜Д゜))))?????!!!! アワワワワ



「これが…
普通なのか……?」


隣で作業していた先輩が
僕の耳元でボソッと…
「気にするな」
と一言



「………」

「あっ!!はい!!!!」


周りで起きている現象と
先輩の短く重い一言に
呆気にとられて
一瞬返事を忘れてしまった。


若旦那も若旦那で
周りも周りで…

一言言った先輩も
迫力満載すぎる…
この先輩も
ドスの効いた低音ボイスで
落ち着いている


もう、
何十年も居るんだろうな…

そうすると何が起きても慣れてくるのか?
そう思いながら
その先輩の指示に従いながら
作業を続けていた。

後で気付いたが
この先輩は
僕の指導担当だったらしい。