「お母さん、僕のこと好きじゃないでしょ。」
って、いきなり吾郎に言われて。
「なん?どしたん?んなわけないやん。好きに決まってるやろ。」
って、答えたんだけど。
時々、こういうこと言うんだよね。
「お母さん、ホントは、僕がいない方がいいと思ってるやろ。」
とかね。
どうしてこういうコト言うのか、私は分かってる。
否定して欲しいから。
「そんなことあるわけないやん、いて欲しいに決まってるやん。」
って言葉を、聞きたいのよね。
そんなこと、いちいち確認しなくても、分かってるやろ!!
って思うけど。
時々、確認したくなるんよね。
分かる。
愛情に飢えてる?情緒不安定?
いやいや。
そういうんじゃないと思う。
ちっちゃい頃みたいに、四六時中ベタベタくっついたり、抱っこされてるわけじゃないから。
たまには、こういう風に、言葉で確かめたくなるのよ。
私も、吾郎に言ってみた。
「そういうことをお母さんに聞くってことは、吾郎の気持ちの中に、お母さんのことあんまり好きじゃないっていう気持ちがあるからじゃないの?」
「ちがうよ。」
「じゃあ、お母さんのこと、好き?」
「好きだよ。大~好きってほどはないけど。」
「えええええーーーーーー。ショック!!!!!
なんで?なんで大好きじゃないと?
お母さん、こんなに吾郎のこと大好きなのに!!!!」
「いや、、、だって、大好きってほどじゃないもん。
すごく大切・・・だとは思うけど。
僕も大きくなったし。
いつまでも、お母さんのこと、大~好きっていう人はそんなにいないんじゃない?」
ああ、なるほど。
まぁ、私も、親のこと、大好き!!とかって風には思わないもんな。
好きか嫌いかって言われたら、もちろん好きだけど。
人に、「私、親のことが大好きなんです!!」なんて、なかなか言わないもんなぁ。
親のことを大事に思ってるとか、大切にしたいとか、尊敬してるとか、そういう感情はいつもあるけどね。
「そっか。
でもよかった。
大事に思ってくれてるなら、それでいいわ。
そうよね、たしかに、こんなに大きくなったのに、いつまでもお母さん大~好きって言ってるのは、ちょっと恥ずかしいよね。
吾郎・・・大きくなっちゃったんだねぇ・・・・」
「そりゃそうよ。
もう11歳だもん。
大きくなったんだよ。」
親の愛情を確認するあたりは、ものすごく子供っぽいけど。
言うコトはいちいち大人びてる。
吾郎らしいな(笑)