送別会-2 | もうひと花咲かせます

もうひと花咲かせます

『妻が夫を捨てるとき』の花子と息子吾郎の
その後・・・のおはなし

2次会は、カラオケ。

1次会に来られなかった子が合流したけど、人数は1次会の半分くらいかな。

みんな次の日仕事だしね。



東野さんが、「何歌って欲しい?」ってしつこく聞くから。

「GLAYのグロリアス」って言っといた((笑))

思えばこの歌が、恋の始まりだったんだもんねぇ。



ってかさ、私、けっこう飲んでたから。

人の歌声とか、あんまり耳に入ってこなくて。

誰が何を歌ってたとか、あんまり覚えてないんだよね。

私は、3曲くらい歌わされたけど。

で、ビールも2杯飲んだかな。

ホント、飲みすぎ。



みんな電車の時間があるから、パラパラと帰り始めて。

私もそろそろ・・・って思ったら、東野さんが、



「○○(となりのセクションの女の子)が、mikanさんと一緒に飲みたいって言いよるけど。付き合ってあげられる?」



って言うのね。

なんで東野さんがお伺いを立ててくるのか、よくわからんのやけど。

私のマネージャーか!!(笑)

嫌とは言えないし。

「いいよ。」って答えるしかないじゃん。

もうけっこう疲れてたんやけど。



で、その子と、バーに行くことになったんやけどね。

東野さんが、「大丈夫?」って聞いてきて。

私は「うん。」って言ったけど、その子が、「東野さんは、mikanさんを連れて帰らなきゃいけないから、最後まで一緒にいてくださいよ。」って言って。



「女同士2人の方が、よかったんじゃないと?」って東野さんが言ったら、その子が、「別にそうじゃないですよ。」って言って、結局3人でバーへ。



すわったとたん、なんか急に酔いが回ってきて。

なんか恋愛の話をしてた気がするけど、あんまり覚えてない。



東野さん、好きな子いるみたいだけど、別にどうなってるわけでもないみたいで。

でも、全くどうにもなってないわけでもないみたいで。

いや、どうなんやろ。

見栄張ってたんかな。

なんか分からんけど、そういう人がいるようないないような。

そんな感じのこと話してたよ。



まっでも、そういう人がいないとね。

もう40歳なんだし。

健康な独身男性なら、獲物を追いかけるくらいじゃなきゃダメよ。



そうそう、東野さんね、私に「彼氏がいる。」って思ってたらしいよ。

ええええ~っ!!いつからそういうことになってんだよ(爆笑)

なんか色々、変なこと言ってたなぁ。



友達に送るはずのメールを、友達と東野さんの2人に送っちゃったことがあって。

先月だったかな。

東野さんには関係のないメール。

なぜか、東野さんにも送ってしまったの。

わざとじゃないのよ。

アクシデントよ。



内容は、「返事遅くなってごめん。明日大丈夫よ。午前中の方がいいよね?」とか、そんなだったと思う。

で、東野さんから、「メール間違えてない?」ってメールきて。

ビビリまくりの焦りまくりよ。

なんかさぁ、こういう恋の作戦あるやん?

わざと間違いメール送って・・・みたいな。

それと思われたら嫌やなぁって。

最悪の気分やった。



でも、東野さん、そういう風には思ってなくて。

あのときのメール、彼氏宛のメールだと思ってたんだって。

彼との約束メールを、間違えて自分に送信したと思ったらしいよ。



「彼氏?私に?」



「うん、おるっちゃろ。」



「えっ?いないけど。」



「だって、あのメール・・・あの間違って送ってきたメール、彼氏にやったんやろ。」



「えっ?あのメールって・・・あれ?

違う違う違う!あれは、ママ友やん(笑)」



「えっ、違うと?俺、彼氏ができたんだ~って思ってたよ。」



「ぶっ(笑)なんでそうなるとよ。」





ここらへんから私は相当しんどくなって。



「あ~もう。かなり酔っ払った。もうダメ。」



って。

早く帰りたかった。



で、最終の電車の時間になったから。

東野さんと2人で、駅のホームへ急いだ。



東野さんが荷物持ってくれて。

4人掛け席に、ならんで座った。



このときも、何を話したか、あんまり覚えてないんだよねぇ。

私、飲んでも記憶を失くすとかまずありえないんだけど。

なんかね、昨日はさすがに、いろんなことがありすぎて。

もう、ぐったり疲れてたんよね。

で、ボケーッとしてた。



「もうシフトもらったと?」



「まだよ。」



「仕事落ち着いたら飲みに行こうね。金曜日の夜とかさ。」



「うん。」



それだけしか、覚えてない(笑)

あと何を話したんだろう。

思い出せないなぁ。



すぐに最寄駅に着いて。

東野さんは、歩いて帰る。

私は、タクシーに乗る。



東野さんがタクシー代を私にくれようとしたけど、断った。

それは覚えてる。

んで、タクシー乗り場で、東野さんにハグした!!

気がする。

どういう流れでそうなったか、覚えてないんだけど。



バイバイ、ギュッラブラブ



みたいな感じかな。



「頑張ってね。」って言った気がする。



東野さん、「分かった、分かった。」って。



それはハッキリ覚えてる。



分かったからやめてくれって?(笑)



んで、すぐに離れて、私は振り向きもせずにタクシーに乗って帰った。

だって、恥ずかしかったんだもん。

何も、ひとことも、言葉を発しないまま。

黙って背中を向けて、帰ったよ。



最後、あの人どんな顔してたんやろ。

見てないから、分からんわ。



今度会ったとき、そのときのこと、聞いてみよ(笑)

どう思ったか、聞いてみよ( ´艸`)



というわけで、長い長い夜が終わったぜ~



結局私ね、1度も泣かなかった。

最後の日も泣かなかったし。

送別会でも、ぜんぜん涙出なかった。



年取ってくると、人前で泣くのって、勇気いるよね(笑)



ってか、なんか、ぜんぜん悲しくなくてさ。

みんなには悪いけど。

めっちゃすがすがしい気持ちでいっぱいで。

泣くような要素、ひとつもなかったんよね。



東野さんと離れることも。

自分の中では、そんなに大きなことではなかった。

今でも、好きか嫌いかと聞かれたら、もちろん好きだけどさ。

この人をずっと想い続けるよりも、新しい恋を探したいって、そっちの気持ちの方が強いんよね。



もし、東野さんの方から、私に気持ちがあるような告白をされたら。

そしたら、また、話は違うと思うけど。

まぁ、そんなことは、絶対にないし。

それは、分かってる。



もう、片想いとか、そういうのはいいわ。

ちゃんと恋愛したいです((笑))



今日は、若干二日酔い気味で、1日ゴロゴロしてたわ。

休みは、あと1日だよ~~

いよいよ、新生活が始まる~~



送別会も終わったし。

本当に、これで、何もかも終わりだわ。



私、よく頑張ったよね。

いろいろあったけど。

みんなに愛されて大事にしてもらって。

幸せな3年間だったわ。



うん、ホント、よかった。

終わりよければ、すべてよし合格





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