学童の仲良しのお友達が、急だけど、今月いっぱいで辞めちゃうらしい。
私は知らなかったんだけど、低学年の子に対して、なんか悪いことしたみたいで。
ちょっと問題になった時期があったんだって。
それで、居づらくなっちゃったのかな。
急に辞めるなんて言うから、びっくりしちゃった。
「僕も辞めようかな・・・」
吾郎も、なんとなくそういう気持ちになってるみたいで。
いや、吾郎だけじゃなくて、ほかの高学年の子たちもあわせて、みんなでなんとなくそういう話になってるみたいで。
「俺たちも、辞めようぜ。」
みたいなね。
もう5年生なんだし、私はハッキリ言って、学童に行かなくても別にかまわないって思ってる。
行きたいと言ったのは、吾郎のほう。
学童で最高学年になった今、みんなのリーダー的存在、お兄ちゃん的存在としてのポジションをゲットしたもんだから、なんだか居心地がよくなってんのよね。
本人が行きたいんなら、行かせてもいいわって思って、今年も学童に申し込みしたんだけど。
ここに来て急に、辞めるだの辞めないだの、そんな話になってる。
どっちでもいいんだけどね、私は。
だけど、夏休みまでは行ってもらいたい。
長い夏休み、ずっとひとりにしておくのは、心配だもの。
吾郎、本当は辞めたいわけじゃないのよね。
私、なんとなく、今の吾郎の気持ち分かる。
みんながそういう風だと、そういう流れになっちゃうもんね。
本心とは違うからこそ、なんだかモヤモヤしたり悩んだりするもの。
先日、学童に用があって寄った時、指導員の先生も心配してた。
「吾郎くん、どんな様子ですか?大丈夫ですか?」
って。
最近、荒れてるのかな。
今の指導員さんは、子供のことすごくよく見てて、子供の気持ちをいちばんに考えてくれる人だから、私はとても信頼してる。
指導員さんの話のニュアンスから、吾郎の心の動揺具合を察した。
「吾郎に言ったんですよ。
『辞めたいなら辞めてもいいけど・・・
辞めないにしても、行きたくない日は、行かなきゃいいし。
行きたいときだけ、行けば?
週の半分くらいでも、いいと思うし。
辞めるのはいつでも辞められるんだし。
そんなに深く考えなくていいよ~。』って。」
「そうなんですか。
よかった~。
吾郎くんは、お母さんとそういう話がちゃんとできるから、いいですよね。
お母さんがちゃんと、お話してくださるから。
よかったです。
ちょっと心配してたんですよ。」
「リーダーなんだから、頑張らなくちゃ・・・って、張り切ってたのはいいんだけど。
責任感が強いもんだから、自分で自分の首を絞めちゃうようなところがあるんですよね。
自分がやらなきゃ!!っていう思いが強すぎて、ちょっと疲れてきちゃってるんじゃないかな。
だからね、そんなに毎日顔出さなくても、週に3回とかでもいいんじゃない?って言ったんですよ。
そしたらね、ちょっとは気がラクになったみたいで。
『もうちょっと頑張ってみる。』とかって、言ってはいましたけどね。」
「そうですか・・・
これからも、お母さん、吾郎くんのお話、聞いてあげてくださいね。」
私に何でも話すかって言ったら、そうでもないと思う。
男の子だからね。
良いことは話すけど、悪いことは話さないし。
あっちも賢いわよ。
でも、ぽつりぽつり、不満とか愚痴とか、そういうことを話すときってあるんよね。
私の愚痴を聞いた後とかに、「僕だってさぁ、学童の○○がさぁ・・・・」って話してきたり。
そういうときは、いっぱい吐き出させてやるようにしてる。
聞き上手になってあげる。
子供だって、悩みがあるのよね。
いろいろ抱えてるのよ。
こういうとき、どうしたらいいんだろう・・・
って、私にも分からないとき、たくさんある。
私が子供の頃のことを思い出して、私だったらどうしてもらいたいかなぁ・・・という子供目線で考えてみたり。
なるべく吾郎の気持ちに寄り添ったアドバイスを、してあげたいなとは思ってるけど。
とにかく、たくさん話をすることが大事。
話を聞くことが大事だと思う。
そして、子供は、だんだんと、自分で解決できる力を養っていくんだと思う。
ストレス社会だもんね。
大人だって、子供だって、いろいろ大変だよ。