今日、2日祇園祭山鉾の巡行での順番を決める「クジ取り式」がありました。
応仁の乱で30年もの休止のあと、幕府からの再興要請を受け、明応9年(1500)に
再興されたときから先陣争いを避けるために「クジ取り式」は始まりました。
クジ順が早いから優、遅いから劣、というものではありませんが、
やはり、何事も「1番」は気持ちがいいもの。
1番だと、それ以外に、早く出て早く帰れる。1番クジの山はチマキガよく出る。
などの違いがあります。
すでに新聞、ニュースなどでご承知のように郭巨山は本年度「山第一番」を得ました。
京都新聞7月2日、夕刊
今日はコバやん、定休日で組合の用事を少し抜けて、クジ取り式会場の京都市会議場へ行ってきました。傍聴席での見学は亡き親父が1番クジを引いた昭和59年以来です。
午前8時半に集合した山鉾町の代表者はあらかじめ控室で前年度のクジ順で「本クジを引く順番を決める予備クジ」を引きます。そして午前10時に市会議場に入場して、
最初に「長刀鉾、函谷鉾に続く鉾3基(鶏鉾、月鉾、菊水鉾)の順番を決める鉾のクジを引きます。この3基の鉾は四条室町の交差点に等距離の町内だからです。
次に「先祭の巡行の山の順番」を13基の山が引きます。
そして「後祭の巡行の山」6基が引きます。
今年は後祭の巡行に大船鉾が唐櫃で加わるため、明治以前の巡行のように橋弁慶山が「クジ取らず」で1番、次に北観音山、山3基、南観音山、山3基、大船鉾となります。
連合会の役員がクジを作ります。
それを立会人の京都市長がパッパッとかきまぜます。
郭巨山の順番が来て白石君がクジを引きました。
彼は今年3月に結婚し、郭巨山では結婚、子息誕生などお祝いがあった方に引いてもらいます。
見事、1番!会場からどよめきがが起こり、カメラのストロボが光ります。
すべてのクジ取りが終わると、巡行での「クジ改め」で市長(奉行)に返す本クジをいただきます。
これが本クジと郭巨山のクジ箱です。巡行まで大事に保管されます。
郭巨山は天明の大火で焼失して寛政5年(1793)に復興して以来、230年間で
1番クジを21回、引き当てています。ここ30年ほどは昭和59年(1984)、
昭和62年(1987)、平成12年(2000)、平成18年(20069、
そして平成24年(2012)です。
ちなみにコバやんは平成15年(2003)に2番を引きました。