函谷鉾町の三大行事 | コバやんの祇園祭レポート&雑記帳

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京都・祇園祭の山鉾町で生まれ育ったおっさんのブログです。

函谷鉾町では祇園祭の他に三つの行事があります。

 1月中旬:伏見稲荷大社春永大明神参詣
明治2年(1869)稲荷大社より春永大明神が守り神として町内に安鎮され、
   現在、函谷鉾保存会事務所の神棚に町内各位の家内安全、子孫長久を祈願して
   奉られています。毎年正月に代表数名が伏見稲荷一の峯の春永大明神に参拝し、
   お下がりのお神酒を函谷鉾保存会の新年会の乾杯のときに戴きます。

 6月下旬:愛宕神社参詣
   祇園祭の直前の6月下旬、代表数名が愛宕神社へ参拝し、「火迺要慎」の御札と
   樒を受けて持ち帰ります。御札は町会所と、そして鉾建てのときに鉾真木に貼られ
   鉾を落雷と火災から守っていただくのです。

 7月上旬:龍源寺墓参
   明治5年(1872)鉾巡行の帰途、烏丸仏光寺(旧巡行路)付近で臼井松之助
   という15才の少年がチマキを拾おうとして車輪に足を轢かれ重傷を負った後、
   一命を失いました。函谷鉾では臼井家の菩提寺で葬儀を営み、墓を建立して、
   一人残された母親には2ヶ月毎に米を送るなど手厚い補償をするほか、
   大正10年(1921)には五十回忌、昭和46年(1971)には百回忌を勤め、
   毎年7月7日ごろに函谷鉾町の巡行史の中でただ一つの事故を忘れないために
   右京区鳴滝音戸山町の龍源寺へ墓参し、「今年の巡行の無事」を願います。