━ 2004年
私、26歳。
生まれて初めてのフェレットと出逢う。
カナディアンにしては小柄な男の子。
シナモン色だったから、そのまま【シナモン】と名付けた。
弟が出来き、3年7ヶ月の間、兄さん風を吹かせていた君。
ふたりは仲良し。
いつも一緒。
もうひとりぼっちじゃないね。
でも、この2日後に弟は死んだ。
君はまたひとりぼっちになってしまった。
態度には出さなかったけれど、本当は寂しかったんだよね。
こんな顔してたもんね…。
君にとっては一大イベントとなるお引っ越し！
とても不安そうだったね。
新たな弟との生活がスタート。
でも、君にとっては迷惑だったかな？
元気いっぱいの若い弟に、怯え隠れていたから。
君の為に新しく買ったきのこ柄のハンモック。
取り付けると直ぐに入ってくれたね。
毒々しいところが君にピッタリ！(笑)
自慢のピンクのお鼻にシミが出来た君。
お互いに年を取ったね。
(´･ω･｀)
そんな君も病に倒れる。
もう…
頑張らなくていいから。
この2ヶ月後に息を引き取り、虹の橋へと旅立った。
掃除機の音が嫌いだった君。
バンダナが良く似合う、お洒落な君。
偏食気味で好き嫌いが激しい君。
そんな君が愛したおやつはゼリー。
何度もお迎え症候群になった、とってもとっても繊細な君。
全身全霊でフェレットの魅力を教えてくれた君。
名前を呼べば飛んでくる。
口笛吹けば寄ってくる。
賢かった君。
君は何でも完璧だった。
でも、そんな君も私以外の人間には容赦なしに噛み付く。
甘え下手で不器用だった君は、それで私への愛を伝えてくれていたんだよね？
享年6歳6ヶ月。
昨日は君の三回忌。
君が居なくなったあの日から2年が過ぎたよ。
今日まで神様は私に色々な試練を与えた。
そのひとつが君の死だ。
そして、これからも私は実力を試され続ける。
挫けそうになる時だってあるだろう。
だけど、苦難は乗り越えれば立派な肥やしとなる。
負けない。
君が見守ってくれていること知っているから。
だから負ける気がしないんだ。
親愛なるシナモンへ。
心からありがとう。