4月28日、新宿での句会の前に、港区白金台の国立科学博物館附属自然教育園に行きました。目的は27日から始まった企画展「牧野富太郎と植物を見る眼」(4月27日~5月19日)を見るためです。牧野富太郎は1862(文久2)年高知県佐川村に生まれ、1957(昭和32)年東京都練馬区で亡くなりました。彼の業績を記念して開設された高知県立牧野植物園には一時、年間パスポート会員となり、たびたび訪れました。
企画展とは言いながら、小さな展示です。
コオロギラン(左)とバイカオウレン(右)の展示です。前者は「大珍品」と書かれ、富太郎の興奮が伝わります。5cmほどの日本最小のランで、高知県越知町横倉山で採集しました。明治20年、当時の植物学の権威マキシモヴィッチに東大がたくさんの標本をおくりましたが、そのなかの富太郎の標本の一つです。後者は富太郎がこよなく愛した、小さな可憐な花です。
ノジトラノオです。右下のラベルには「1891」「武州渋谷村」という記載があります。明治24年は村だったのでしょう。
富太郎は自然教育園でトラノオスズカケとハマクサギを発見して驚きました。何故、西日本の植物がここにあるのかと。自然教育園は江戸時代、四国、高松藩の下屋敷で、薬草園があったと言われています。そして、平賀源内も出入りしていた可能性もあるそうです。小中陽太郎さんの『翔べよ源内』(平原社 2012)では平賀源内が高松藩の下屋敷でも活躍します。
トラノオスズカケとハマクサギの地図も示されています。
園内へ入ります。
トラノオスズカケを見に行きました。
企画展「オオタカの子育て」もやっていました(4月27日~7月7日)。
昨年は4羽誕生したそうです。東京の中心の港区でオオタカだなんて驚きです。
沼には気持ちよい風が吹いていました。
こちらの沼には遊歩道があり、多くの方が散策されていました。アヤメも咲いています。
自然教育園についてはこれまでにも書いています。2つめはブログ開設後2つめの投稿で、緊張とたどたどしさがあります。
港区白金台の自然教育園 | ここはいいところ (ameblo.jp)
国立科学博物館附属自然教育園 | ここはいいところ (ameblo.jp)
よろしければ高知県立牧野植物園もどうぞ。
高知県立牧野植物園の秋 | ここはいいところ (ameblo.jp)
高知県立牧野植物園の秋の皿鉢 | ここはいいところ (ameblo.jp)
牧野富太郎の出身地佐川町への訪問です。
高知県佐川町訪問 | ここはいいところ (ameblo.jp)