犬の要求吠え(要求鳴き) | 実践!わん子暮らし

犬の要求吠え(要求鳴き)




アーロン。だいぶ、犬にロックオンしてても、呼んだら来るようになったね❤



ケージやクレートに入れると鳴き続けるという犬がいます。

特によく聞くのがトイプードル。
酷い鳴き方をします。
キュウキュウと哀れを誘うような声をだしたり、殺されそうな声で鳴き喚いたり、ぎゃんぎゃん吠え続けたり…。

出して欲しいとか、側にいて欲しいとか、もうご飯の時間だとか、何の要求かは犬によって色々あります。


それではなぜ、彼らはその目的を達成する為に「吠え続ける」という選択肢をわざわざ選んでいるのでしょうか?


それは学習によるものなのです。


始めは子犬の頃の習慣で、キューと鳴いたら、人間が「なぁに?」と抱き上げます。
そしてお水やご飯をあげたり、甲斐甲斐しく世話をします。
子犬は声をあげると人間の気を引ける事を学習します。
そして人間を呼ぶ時は声をあげるようになります。

その後、人間が忙しくしている時にキューと鳴いても、無視される時も増えてきました。

すると、もっと大きな声で鳴く事を試みます。
飛んできてかまってくれました。
犬は、大きな声で鳴けば人間が飛んでくる事を学習します。

やがて人間は犬から離れる時間が増えてきました。
留守番も増えました。
人間は、留守番に慣れさせる為に短時間の外出をすることにしました。
犬は大きな声で鳴き続けました。
時には鳴き声の出し方を変えて実験しました。吠えたり、悲鳴をあげたりもしました。
たまたまギャー❗と鳴き続けていたら、用事を済ませた人間が帰宅しました。
犬はギャーと鳴き続ければ人間が帰って来ると学習しました。

人間は、「犬が鳴いたら無視する事」と本で読みました。
なので鳴いても何もしないでいました。
しかし、鳴くと犬を見てしまいます。本には「静かになったら褒めましょう」と書いてあったので、見たときに鳴き止んだので褒めました。
犬は鳴くと人間が見て注意を引けるので一旦鳴いてから人間が見たら黙ると学習しました。
そしてますます鳴くようになりました。

リビングのサークルで寝ていて、朝早くに吠え出す犬が居ます。
朝、吠えたら二階から人間が起きる気配がしました。
人間がリビングに下りれば吠え止みます。
リビングに下りさえすれば自分がかまってもらえるのも時間の問題だからです。
人間を起こす為にますます吠えるようになりました。



こんな感じのセオリーで、どんどん吠える事が強化されていきます。


犬が生後幼い時、母犬は子犬が鳴くと甲斐甲斐しく世話を焼きます。
そうすることで、子犬は精神的に守られ、安心してすくすく成長します。
しかし、いつの頃からか母犬は子犬の鳴き声に耳を貸さなくなります。
生理的な鳴き声から要求鳴きに変わった頃です。


人間は、この要求鳴きに答える事で、その行動を強化しています。


ちなみに、家の犬達は要求鳴きをする犬はいません。
それ以外の要求方法で、コミュニケーションをとっているからです。




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