お散歩と運動は違う。
「良い犬は疲れている」と言う格言がある。
悪戯もせず、無駄吠えもせず、出かける時に連れて行っても騒がず、言うことも良く聴く。
そんな犬は疲れていると言う訳である。
要するに、満足しているのだ。
もちろんすべての犬がそうではないけど、もしも上記のような問題行動が犬に現れた場合、運動不足を疑うのも一つの手だ。
「そんな事無い!家は自転車引きで、1時間散歩させているんだから運動不足のはずは無い」
という人も居るかもしれないが、「運動」と、一口に言っても、沢山体を動かす事だけが運動ではない。
おまけに「散歩」と、「運動」は違うものなのだ。
「散歩」は、犬がのんびりと自由に散策をしたり匂いをかいだり友達と交流したりする事を言う。
「運動」は、体を動かす事はもちろん、緊張感のある頭を使った遊びをする事を言う。
特に使役犬として作られた犬種は頭を使う事に飢えている場合が多い。
いくら自転車で1時間走らせた所で無駄に体力が付くだけで、本犬は依然フラストレーションを抱えたままであったりする。
自転車で5分走らせるのと、服従訓練の科目(付いて歩く、座れ待て、伏せ、来いなど)を5分間やるのでは圧倒的に後者の方が疲れる。頭を使うし集中するからだ。それにバランスのとれた筋肉も付く。
愛玩犬でもプードルやパピヨンなどは頭の回転も速く運動能力も優れているので、頭を使う遊びを好む傾向にある。
「何だか家の子欲求不満かも・・・・」と、思ったら頭を使った遊びをしてあげてみては??