奪いあう欲の迷いに日々と生き満たするに足りるを知りて道となす

権力を奪いあい、財を奪いあい、食物を奪いあい、愛人、恋人を奪いあい、名誉を奪いあい、物を奪い、土地を奪いあう。人間はその欲のためになんでも奪いあって生きている。全てがこの世の仮の物と気付かず、その迷いの中に自らを見失って大切なものを失ってゆく、真、悲しい姿である。その欲には満足というものがないのだろうか。一人一人が足りるを知りて生きれば、世界はもっと平和になるのに、奪いあいは尽きる事がない。戦争はあらゆる奪いあいの見本とも言えよう。人間の欲望、これほど醜く哀れなものはない。その虚化にしてはかない欲に流されて苦しみを生み続ける人間こそ一番の迷者であろう。

太陽の法嗣

大日天光子

合掌

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