『如来の息相』
息相は一身八万四千の毛孔より出でるなり。
それ光明と変じて一身を荘厳するは、八万四千の経、一身と化するが如き相諦なり。
その光、遍く遍照して一切を一と包むが、如来の一息心と言うなり。
如来の阿吽の息相は万界無尽とこれ尽くすなり。
阿は呼なりて、吽はこれ吸なり。
されば一息心となしてその身相より、八万四千の光明を示すはなんの不思議もあらずなり。
衆生一身、八万四千の毛孔より、阿吽の呼吸なしゆくは、息相極地、最の呼吸と言うなり。
しかるに、色心と調えて阿毘羅吽欠と唱え申するは、そのまま、調身・調息・調心一味の体と申すなり。
ゆえにこれと修しおさめて、色心元気を生めと申すなり。
太陽の法嗣
大日 天光子
合掌