『心をもって打ち勝つ』
恐怖は無知の戦いを諌めるなり。
その心天を得れば、恐怖の心薄らぐなり。
恐怖の心そこに生じて、戦う獣と落ちぬようその心を教え救うなり。
人の戦いは、その心正にあらざればもはや人に非ず。
強き者は相手を思いやる心そこに持ちゆく、ゆとりのあると示すなり。
弱き者ゆえ、己の事しか考えぬなり。
恐怖心は己の心を諫め正す心の心なり。
心の心はゆえにこれ人の師なりて命の師なり。
心を心と聞くは是れ道の道なり。
悩みの無き者に成長はまた無きと思え、悩み、正しく見つめて智慧と変えるは成長の糧なり。
されば人よ大いに悩め、そして正しく考えよ。
そこに智慧の道また開くなり。
悩みは、考えを生じ、考えは、智慧を生じて、智慧は正しい心と命を生ずると教えるなり。
我、無実獄苦十年をして過去の業、悉くこれを払うなり。
これ天意なくして申せぬなり。
虚空の一切尊これを証するも、天意とこれを示すなり。
天意なくしてこれの申せぬ事は、真如の道理と示すなり。
さればあとは何年かかろうと晴れて無実と道とゆく日を待ちて暮らすと申すなり。
獄中独房において天道これを成すなり。
独坐小房なれども、我ここに宇宙を移すと示すなり。
万教悉くそこと開き説くとは証するなり。
苦中に道を得、大獄に真を得る。
全て法のおかげと印すなり。
『寒山に徳を拾うは、冬に春を得る事なり。
煩悩に菩提を得るも、寒山に智々を集むる如くなり。これまた冬に春を得、苦中に楽を得るが如くと示せるなり。
大寒雪中に椿これと咲かせて苦中に得るを示すなり。これ命の妙なるになんと読むとは申すなり。』
太陽の法嗣
大日 天光子
合掌