『ノ(の)字の観想』
ノ(の)字の一を示せば阿点(真理)光明をもって切り開くという義あり!
これすなわち慈の義なりて上求菩提の諦是れなり。
更に一を示せば真理光明をもって払いゆくという義あり!
これすなわち下化衆生の諦にして、悲の義是れなり。
しかるにその中道にまた一義これのありてめぐらすという義これあり!
中道ゆえにこれ全てのめぐりにして、命そのままの諦これなり。
天とも地ともめぐりて、上求菩提とも、下化衆生とも、その慈とも悲ともめぐりて、一切となす自在の義これなり。
さればこのノ(の)字を観想すれば慈悲が見えてきて、これを天地に見れば天地が見えてきて、命これの見えて来るなり。
自己の命と天地大自然と、一切万物の中にこのめぐりを見て、その義、その道を見れば、大いなる命が見えてきて、一なる道の読めるなり。
ノ(の)字一切と読みて、ノ(の)字一乗無上等正覚と至れば、ノ(の)字観の完成なると教えるなり。
それを汝の命に生きよと示すなり。
(ノ(の)字は時計回りにめぐらす事、これを全てに見よと言うなり。
法もまたノ(の)字とめぐらす事で、その意味を知る事なり。
めぐらす形と知りて、そこにノ(の)字の意味を知れと教えるなり!)
太陽の法嗣
大日 天光子
合掌