『融合!2』
(人種融合をとなえている者達へ示す教え!)
友よ、一+一+一は三であっては、真実の融合に非ずなり。
一+一+一=三、三=一、
即ち、
一+一+一=一とならずして融合これと言わぬなり。
融合とは、完全調和なしてひとつになる事にして、ひとつに生まれる事と知る事なり。
例えば、一の物と、一の物と、一の物を重ねてひとつになして、完全なるひとつの物と生みゆくはこれ融合の相これなり。
その生まれたる物は、その一々の一なるも、もはやその固有の一には非ずなり。
そこにおいてその一と一とが対立していては、その融合の一にはならぬは道理なり。
例えば友よ、テレビを見て、それを見よ!
一と一と一と一との一々が、ひとつに合わさり、融け合いてひとつになってこそ、それはそれとして完成なすと言うなり!
その一々が、自己主張なして、対立しては、テレビはテレビとして完成とならぬなり!
その一々の物(部品)は、もはや部品であっても、部品としては無我であり、融合されたテレビにひとつとこれを知る事なり。
もはや個であって個ではなく、全てが一として存在なすなり!
この調和が乱れればたちまち、それは、正とならずして故障をすると知る事なり。
即ち融合とは、この調和をこえて一つに融け合い、新たな人格、ひとつのものとなってこそ、真となるとは示すなり。
ゆえに友よ、融合とは、一+一+一+一といくら加えてもその答えが、絶対の一にならずしてそれとはならぬと示すなり。
この道理こそ知りて、人類の融合をとなえる者達は、自己と覚めよと教えるなり。
これは宗教や、国家間においても同じとこれを言うなり。
融合とは、二つ以上の世界や、物や人種が、ひとつに融け合いて、新たなひとつの世界や物や人と生まれる事と知る事なり。
互いに、自分達の方に取り込もうとしてもそれをそれとは言わぬと示すなり。
この融合とはゆえに、無我大我の心こそを大切にして、自我中心の心では、絶対なせぬ道理と知る事なり。
調和とは、よく調えて和する事なり。
しかるに融合はその調和をこえてひとつになってしまう事である!
そこには差別も、対立も、断絶もなく、あるのは、ただひとつの世界、ただひとつの命、これである。
全てを超越して一となる!
自他の対立などは存在しない!
真実の世界とこれを示すなり。
「完全融合したひとつの世界ならば、もはや対立する事も差別する心も生じない。
完全融合したひとつの命ならば、もはや病む事も、乱れる事も生じない。
そこにあるのは、ただひとつの世界、ただひとつの命なるがゆえなり!」
(世界中の宗教が一なる真理を正しく覚めて悟れば、差別も対立もなくなりて真の平和を全てが手にできるのである!)
太陽の法嗣
大日 天光子
合掌