『万界万道何処より立つ!』
万界万道万象何処より是れ発するなり。
みな是れ一より立つなり。
一は二を生じ、二は三を生じ、三は四を生じ、四は五を生じ、五は是れ一切を生じるなり。
即ち、因は縁を生じ、縁は果を生じ、果は報を生じ、報は本末究竟と生じる。
相は性を生じ、性は体を生じ、体は力を生じ、力は作を生じ、作は是れ一切を生じる。
因・相は是れ即ち一切、道のこれ生じるなり。
創造は維持を生じ、維持は保存を生じ、保存は破壊を生じ、破壊は再生を生じる!
その創造はよくこれ一切道の生ぜるところこれなり。
正法命道の修は、一なる因・発心を生じ、因・発心は、行・修行を生じ、行・修行は、証・菩提を生じ、証・菩提は、入・涅槃を生じ、入・涅槃は、方便究竟を生ずる。
道はこれ、点を生じ、点は線を生じ、線は形を生じ、形は力用を生じ、力用は作用作智これを生ずる。
即ちみなこれ一より立つなり。
これ即ち悉くみな、阿毘羅吽欠五字の明にして理智これなり。
阿は毘を生じ、毘は羅を生じ、羅は吽を生じ、吽は欠を生じ、阿毘羅吽欠一実一命となすは、衆生一命の妙にして万界万道の諦是れなり。
全てのはじめに道ありて道のはじめは悉く是れ『阿』是れなり。
阿字本不生はゆえに一実究竟の極これなり。
太陽の法嗣
大日 天光子
合掌