『弟子、仏に問うなり!』
『覚め悟りた師よ、あの世はあるのですか!』
『よく聞きなさい、川ありてこちらの岸がありて彼方の岸は無いですか?』
『それは当たり前にあります!』
『されば聞きなさい、古くから仏教には四有と言う教えがあります。
即ち、生有・本有・死有・中有と言います。
生有とは、生まれた瞬間の時です!
本有とはこの世を生きて暮らす時を言い、死有とは、死の瞬間の時を言います!
中有とはその死よりゆくバルドゥの道を教えます!
日本では、四十九日とも言ってもいます!
その死より次の生と至る道とも知りなさい。
この世の人生を生きた生きざまで、その道がとてつもなく長く感じる人々もいるし、すぐその道から抜け出る人々もいます!
全てこの世の生きざまがそれを生みます!
善き命を生きた人は早くそこを抜けてやがて天の国と帰ります!
悪道と迷いた人達はそこで鏡に映しその悪となした姿を曝されます!
そして人の世で地獄とよばれる世界と落ちて、そこにおいてその罪の数々を戒め正されます!
その地獄において清められて、覚めた時に救われて本来の命とかえり、天への道と帰されてゆきます。
そこで次の生が決まります!
それぞれの先に生きた命によって、新たな命もまた決まる人々もいます。
そして新たな生と誕生します。
その誕生の時を、生有と言い、そこから本有と生き、死有と帰り!
中有と輪廻します。
生有も、本有も、死有も、中有もみな有、有ると示し教え、因縁因果、輪廻の道を教えます。
ゆえに今生きている人生を大切にしなさいと教えるのです。
全ては因縁因果、それを覚めて生きる大切を教えるのです。
よいかな、相対は一方があれば、その一方も有るのです!
此方の岸があれば、彼方の岸も必ずあるのです!
この世があれば、あの世もあるのです!
迷いの岸があれば、悟りの岸があるのです!
一方を此岸と言い、一方を彼岸とも教えて闇と迷う岸から離れて覚め、悟りの岸と生まれ帰りなさいと、仏達は智慧を絞って道と真理の道と帰す法と教えを説き、一切を救わんとしているのです!
全ての人々はその慈悲の心と、神の愛を早く覚める事が命にとっての一番大切な事と教えているのです。
大切なのは全て道の中に生きている事に覚め、今の命を大切に生きなさいと教えているのです。』
『この世あるがゆえにあの世またあり、あの世無ければこの世もまた無し!
一方が無ければまたその相対の一方も無いと言う当たり前に気づき覚めて今の命をしっかりと道を見て生きなさいと教えるのです!』
『偉大なる師、仏陀よ、ありがとうございました!
この世、あの世にこだわらず、今と言う一日一日を大切に道を生きる事をここに誓います!』
こうしてその弟子は歓喜して、それから自らの目指す道を目指し生きたのでした。
道は全てに有り、その道を光にむかって歩み、真実の命と生まれなさい!
太陽の法嗣
大日 天光子
合掌