『真実の智慧者!』
分裂させてゆく知識を超えて、分裂対立を包みながら、ひとつに調和せしめて、やがてそれを超越してゆくのが、真実の智慧である。
されば対立争論のみに明け暮れるは自我に執着固執する事であり、真実の智慧とは言わない。
人はこの宗教的真実の智慧が見えないから、知識の枠内で自我を論じ、宗教の対立へともってゆくのである。
それはゆえに全て今だ真と至らぬ証である。
そこで争乱し、果ては戦争までに発展せしめる事は真、そこ世界の愚かな証である。
それでは、真の超越者としての仏陀、覚者には絶対なり得ないのである。
ましてや、大いなる真理たる神に近づき至る事など無いのである。
ゆえに、分裂させてゆく知識を超えて、その分裂対立を包みながら、ひとつに帰一せしめてゆく智慧にこそ覚めよと言うのである。
それをこそ真実の智慧と言うのであり、仏陀、神人、覚者の証たる証となるのである。
人は全て、この真実の智慧者の道をそこに見よとは言うなり。
されば、宗教対立などという知識小乗の世界に迷う事なく、そこと生ずる苦より離脱なすとは教えるなり。
太陽の法嗣
大日 天光子
合掌