『仏になるのはこの世界！』
即身成仏 経に説きていわく、諸々の仏はこの迷いの世界に生まれいでて、そこにおいて仏になるのである。
友よ、仏陀とは覚者にして覚めたる人を言うなり。
されば、迷いの世界にありて、そこにおいて道をなしてこそそれはそれとなるとは示すなり。
ゆえに諸々の仏はみな、この娑婆世界に生まれ出て、そこにおいて道をなして仏になると知る事なり。
ゆえに今のその身、その命をして、よく道と修して仏陀覚者となるのが真実の即身成仏なると知る事なり。
この世で、この迷いの世界で、道をなして仏となり、全ての衆生の為になりてこそ、真実の仏陀とこれを示すなり。
仏陀とは仏陀の為の仏陀に非ずして、衆生大衆の為の仏陀とこれを知る事なり。
その為にこの迷いの世界に生まれ出るとは示すなり。
即ち友よ、汝達全てが為に今と生まれ出ている事を知る事なり。
されば、今のこの世で、法を修して道と開くのが汝達のただひとつの一大事とは知る事なり。
よく成道なしたる者はみな、そこと帰りて道と暮らすと知る事なり。
されば法に依りて正しく修する事によりてその世界と実と通じて、自らも、そこと修し覚してその命、完成なすと示すなり。
それが真実の命の誕生なると言うなり。
この真実の命と生まれる為にこそ、今を生きるという事実を早く気づき覚めよと教えるなり。
その世界は汝達がそこと気づく事を常に待ちているとは教えるなり。
この大いなる命の世界と気づかないから、人は今その身命をして仏陀になるを解せぬなり。
今を覚め覚して成道せずしてどこに悟りの智慧、真となるとは言うなり。
その智慧は全て衆生のため、世界の為、命の為に必要なるに、この世界にあらわしめずしてなんになるなり！
迷いの衆生の為、仏陀はこの世において仏陀となりて、道をなし、道を説くとは知る事なり。
そは、この世の迷いを払い、乱れを正し、全てを導き救わんがために、それをなすとは知る事なり。
ゆえに真実の道を示して、真実の命の世界のあるを教えて、法を与えるなり。
ゆえに全ての友は、その大いなる世界のなす大いなる道とその真実をよくと見つめよと言うなり。
全ての衆生の為にそれはあるゆえに、早く気づけと言うなり。
そのゆえに仏陀をこの世の救い主にして、救世主ともまた呼びゆく事を知る事なり。
太陽の法嗣
大日 天光子
合掌