『老いて生き甲斐を持て!2』
老いたる人よ!
老いて目の前の死を真剣に見ることこそ大切なり!
死を見つめてそこに正しい生を見つめて、自らの命を見つめ直しなさい!
その上でその命を命と磨きつつ、老いを生きよ!
宗教は一人一人の真実の命を生みゆく道なりて、老いたる人々は、その真実の宗教と向かい合って生を学び、死を学びて真実の生命の道を知りなさい!
されば、仏陀の言う、『死とは生まれる事である!』と言う心と命の言葉を知れるなり。
すなわち、老いて生き甲斐を無くしたなどと迷いた事を言わずと、老いてなお、老いてこそ生を見つめ直しなさい。
宗教と真剣に向かい合いて、神仏の命に自らを入れて、自らの中に神仏を入れて、命を命と生みて、真実の命と生まれなさい。
人は本来、その為に道を持って生まれて生きて暮らすと知る事なり。
人は、生まれる事のできない生をこそ惜しみなさい!
されば、老いたからと言って、呆っとしてはいられないのです!
貴方達は老いてもなお、生まれる為の努力こそ必要なのであるから、この本当の命と覚め生まれる事が、その生と死の目的なのであるから。
最後まで生まれる為に生きると知りて目指す人は、目的と生き甲斐と希望を失う事が無い!
それは、菩薩が誓願をおこして無量の時をゆく姿と同じなり!
人はこの生まれる為に生きると言う真実の命の道と覚めて、生死をゆきなさい!
されば老いて目的を失うなどと言う愚かな迷いも無くなるなり。
老いて直生まれる為の命を目指して生きれば、呆ける暇など生まれぬなり!
宗教はその真実の道と生まれる道をこそ示し教えるのが、本義となすと知る事なり。
人はこれを誤つ宗教に迷い忘れるから、命の道を無くすなり!
生まれると言う一大事を覚めて、精進なして神仏の道と往けば、老いもまた最の楽しみとそこに生まれるなり。
すなわち、この道を正しく知る人に、呆ける人など生まれぬなり!
命と道を忘れるから、そこより痴呆にもなるなり。
ゆえに人は、最後まで宗教の真実と道と、神仏の存在こそ信じて正しく求め、命をゆけと教えるなり。
老いても宗教を正しく修して、神仏の道を求めゆく者達は、限りなき歓喜を知るなり!
そは、その命に道を示して神仏は真実の命の世界を示すなり!
その真実の道こそ正しく見つけて、遊楽なせと教えるなり。
これに優りた喜びは天下に無きと教えるなり。
道と命を正しく教えず、自ら達が真の覚めと悟りの世界を求めるを忘れて、精進せず、ただ頭を丸めて学問だけしても、真の世界と道は解せぬなり!
宗教者もよく真の道こそ知りて、真の悟りを得よと教えるなり。
『宗教人よ、まず自ら達が覚めよ!
その世界と道を実と知りて悟り、大いなる智慧を得て人々を教え導きなさい!
それが貴方達の務めなのですから、ゆくべく真の道を忘れていては、宗教界に生きる意味を無くすと知る事なり!
覚め早く気づきなさい!』
太陽の法嗣
大日 天光子
合掌