物の価値 | 太陽王法の会


『物の価値!』


物の価値とは、
人の為、世の中の為になってこそ生まれる。

その生まれたる
物の価値は大切に使われて
使われて
古くなれば
なるほど価値が出るのである。

同じような物が
ドンドン目新しく出てきてあふれ人がそれを使いすてのようにあつかえば、もはやそこにはなんの価値も無く真の価値は無くなっているのである。

例えば、
茶碗ひとつにしても、その茶碗を
手にした人と茶碗が生涯、
友として生活し、生涯約だってくれるから価値があるのである。

その茶碗が、
親から子へ、
そして孫へと、代々受け継がれていったら、
その茶碗はもう家族以上の家族であり、人にとって最良の友である。

茶碗は代々に渡ってその使う人の顔を見て、それが喜びの顔であれ
悲しみの顔であれ見つめており
知っているのである。

そして、
その人の手のぬくもりから
その人のその時々の心を感じ
苦しみも、
悲しみも、
怒りも、
そして楽しみも、喜びも、
幸せも、
見て聞いて
共に感じているのである。

家族の語らい
笑い声を聞き
口論さえもじっと聞いているのである。

歴史の中に
人と共に生きた物
その物は
人のその心
そして人の歴史を見つめているのである。

そこに真の物の価値があるのである。

なんでも
新しい物を好み、取り替え引っかえしているのは
物の価値を知らない人達であり
それは愚かな人間のやっている事である。

本当の物を大切にするという事は、物の価値を正しく知るという事である。

価値とは、
長く長く使い
役立て、
友として大切に共に生きるから生まれるのであり、
長く歴史を大切にされてきて使われてきたから
最高の価値がでるのである。

人は、
それを教えられているではないか!

人は、
それなのに見失って心失い
買っては使い捨てにするのが良いと思っている!

使い捨てできるのが偉いと思っている、物を粗末にするという事は、
自然を粗末にするという事であり、自然を粗末にする事は自分と人を粗末にする事であるのに
物を粗末にできるようになれたという事が富を得たからなどと思う事なかれ!

粗末にするという事は、心を失い、富を失っているという事である。

大切にするからこそ富なのである。

大切にして、
大切にして暮らすから人は
心を得、
そして富を得るのである。

それを心から知ると全てを大切にするという事が、
自分を大切にするという事であることが解ってくるのである。

物は、
自然から生まれた命である、
心ある命である。

それは人の為に役立つ為に生まれきたのである。

その物の
親は自然である!

自然は、
万物の命なのである。

人は
自然に生かされ、守られ、
生きているのであるから。

それゆえ自然を大切にする事は、
自らの命を大切にする事である。

自らの命を
大切にする事は、物を大切にするという事なのである。

全ては一如なのであるから。   

紙を
大切にする事は、自然を大切にする事である。

自然を
大切にする事は、自分を大切にする事である。

自然は人の命なのである。

紙を
世界中の人々が粗末にしていたら、それは自然をすり減らし削りとっている事である。

自然を
すり減らし、
削りとっている事は自分の命をすり減らし、
削りとっている事なのである。

よく
正しい目で見て、正しく考えて正しく生きる事である。

自然は生きているのである。

一枚の紙を大切にするという事は、自分と人の命を大切にしている事なのであるから。


太陽の法嗣

大日    天光子

合掌