あの世、この世! | 太陽王法の会


『あの世、この世!』



この世も

あの世も無い。


世界はひとつなり!


裏の無くして

表なく、

表無くして

裏無く、

あっち無くして

こっち無く、

穢土無くして

浄土無く、

此岸無くして

彼岸無く、

この世無くして

あの世無く、

あの世無くして

この世無く、

あの世もこの世もひとつなり!


ともに表裏にしてひとつの世界これなり。


(師よ、あの世はあるのですか!)


(友よ、この世はありますか!)


(この世はあります、今こうして生きているのですから!)


(友よ、されば、父はなんのためにあるのですか!)


(師よ、父は子のためにあります!)


(されば子はなんのためにあるのですか!)


(父、母、親、大人のためにあります!)


(友よ、そのように知るならば、その一方を離れてその一方は成立するだろうか!

よいかな、

父は子に対しての父であり、

子無くして父無く、子とは父に対しての子であり、父無くして子は無く、一方が無ければその一方もまた無きなり。

君がこの世はあると言った時に、あの世もまたあるのだよ!

この世とはただあの世に対する一方の表現なのであるから!)  


(師よ、あの世は本当にありますか!)


((友よ、ここに一枚の紙がある、この紙に表があって裏が無いだろうか!裏があって表が無いだろうか!

よいかな、

一方があればその一方もまたあるのだよ!

表がこの世ならば裏はあの世、

表があの世ならば裏がこの世!

だから私は、あの世もこの世も無い、ひとつの世界と言うなり!))


あっち無くしてこっちがあるか!


こっち無くしてあっちがあるか!


此岸無くして彼岸はあるか、

彼岸無くして此岸はあるか!


穢土無くして浄土はあるか、

浄土無くして穢土はあるか!


表無くして

裏は無く、

裏が無くして

表も無い!


表裏は一にして一の世界これなり。


さればあの世もこの世も、ひとつの世界と知る事です。


あの世も、

この世も、

ひとつの世界なのだから、あの世の事をくだくだ心配せずに、今をこそ正しく一生懸命に生きなさい。


死とは

ただ生のためのみに、道としておかれているのであるから。」


人は、

死をめざして生まれるのでは無く、死をめざして生きるのでも無い!


真実の命と生きて生まれるために死はそこにおかれるのであるから。


死はゆえに、

ただ生を

生たらしめ、

よく生まれせしめるために、道としてそこにおかれるなり。


死とはゆえに生まれる事と教えるのです。


四有の教えはその道を教えると知る事です。


(四有・生有、本有、死有、中有)


友よ、

死という絶望を与えるために生という命を与えるであろうか!


道と神はそのような事はしないのである。


真の生という道と希望を与えるために死をそこにおかれるのであるから。


されば死も

また生と輝きゆく希望これと言うなり。



太陽の法嗣


大日    天光子


合掌