『真に知る者! 5』
「冬にあるから春を求めるのである。
夜とあるから、朝の光を求めるのである。
闇とあるから、朝の光を求めるのである。
その闇とある者が、真の光を見つけた時、全てにそれを与えたいと思い願うのである。
そのゆえに、その者は大いなる智慧者、大いなる光と生まれるのである。
人にはこれが解らないから、過去の闇を問うて、その光が解らなくなるのである。
中途半端な聖者はゆえに、闇、悪を忌み嫌って常に正義の剣を振りかざし、不正義を行う自分に気づかないのである。
そんな者に、真実の救いがなしえるであろうか、なし得ないのである。
その者等は知識人になりえても、真の智慧者にはなり得ないのであるから。
闇と光、
共に知りて光と変える者こそ、真の輝く者である。
その者こそ全ての闇を除きて、光と帰す者だからである。
光明の王者にして全ての主、太陽たる大日如来は偉大なり。
全てに光あれ。」
オ一ン・アビラウンケン
太陽の法嗣
大日天光子
合掌