長者達よ！

  『長者達よ』

長者達よ！
聞きなさい。

貴方がたが、たとえ億千万億の財を蓄え持っていても、
その財で不死の命は買えないのです。

その財も、
ただ、この世を生きる為の仮のものにすぎないのです。

死での旅には、
なにも持っていけないのですから。

裸で生まれ、
裸で死んでゆく命。

人間は本来、
無一物なのです。

長者となった自己満足に生きても所詮虚しいだけ。

大きな御殿も天からみれば針の穴のようなもの。

千着、
着るものを持っても身体は一つ。

千足の靴を持っても履く足は二本。

豪華にして、
贅沢な食事とて、
一度に食べる量は知れている。

その地位も、
名誉も仮のもの。

名も仮、
その肉体も、
また仮。

みな、
この世を生きる為の仮のもの。

貴方の命よりも、
大切なものは、
あるのですか。

真実の命、
生まれ帰るべき
命より、
なにが大切でしょうか。

人間の価値は、
財を持った、
持たないではないのです。

この世で、
何を成したか。

どう生きたか。

人々と、
人の世の為に、
何を成したかが大切であり、
生きた証となるのです。

溢れる財が、
有るなら、
貧しく餓える
人々の為に
分け与えなさい。

本当に苦しむ、
人々の為に手を、
さしのべなさい。

世を今より少しでも良くする為に力を注ぎなさい。

それが、
本当の命を生きると言う事なのです。

生まれ生きて、
何を成したかで、
その人の命の価値が決まるのです。

力を、
天より得た者が、
なさずして誰が、
なすのでしょう。

早く気づきなさい。

生まれゆくべき天は、
その貴方の命で決まるのです。

私は悟りの法と、
智慧を持って、
全ての人々に、
目覚めと真実の、
命を与える為に生まれ生きています。

インドの長者達は、その仏の道の為に60の家宅を建てて献上したり、
精舎を、
布施したりして、
世の人々の命と道の為になり、
徳と歓びを得て天に生まれたのです。

長者達よ！
早く気づきなさい。早く目覚めなさい。

その、
命より大切なものは無いのですから。

そして人と人の世の為に生きなさい。

本当の命は、
そこにこそ得られるのですから。

生まれゆくべき命こそ、
大切に育てなさい。

神は、
それを望み待っているのですから。  

財有る者は、
財をもって、
人と人の世の為に、生きなさい。

力有る者は、
力をもって、
人と人の世の為に、生きなさい。

智慧有る者は、
人と人の世の為に、与え生きなさい。

食、
足りたる者は、
足りざる者に。

何も無い者は、
笑顔と、
優しい言葉をもってみんなを明るくしてゆきなさい。

自己中心に迷わず、他の為になって生きなさい。

そして、
幸せな世界を、
平和な世界を、
愛ある世界を、
力を合わせて作りなさい。

全てが、
一つ一つの、
力を合わせれば、
どんな不可能な事も可能となるのですから。

真実の命より、
大切なものは、
無いと気づいて、
道と共に命を生きなさい。

それが、
みんなの幸せにつながるのですから。

太陽の法嗣

大日天光子

合掌

オ一ン・アビラウンケン

太陽の法は偉大なり