ロンドンのギャンブラーチャールズ・ウェルズは、
1891年夏、ポケットに1万フランを
入れてモンテカルロのカジノに現れ、
ルーレット・テーブルに座り連戦連勝、
三日後には百万フランも勝っていた。
この奇跡的な勝利は全ヨーロッパに伝えられ、
「モンテカルロでカジノを破産させた男」
という歌さえつくられた。
その時の逸話が連続で赤の5番を5回も
当てたと言うものだが、5回連続で
36倍ゲームで勝ったとしても、
カジノはつぶれません。
その証拠に数ヵ月後再び彼が
モンテカルロのカジノに姿を現し
カジノオーナーのカミュー・ブランとの
ルーレット勝負で大敗し
莫大な借金をカジノにつくる惨敗を喫し
最後にはイカサマを働いた上に、
すべてを踏み倒してイギリスに
逃げようとしたがル・ア―ブルの港で捕まり、
8年間監獄生活、その後パリで極貧のなか
悲惨な最期を遂げたのです。
そういうわけで、極々稀に運気が
次々に見方する時のことを
ギャンブラーは「マジック・モーメント」と言うのです。
しかしながら、
その大勝の秘密を探ろうとした者は多かったのですが、
謎のまま。
現在でも賭け金のシステム戦法に「ウエルズの山」として
その名が残っていますが、
その本質を突いたものではありません。
