「小さな資金を大きく育てましょう」銀行も証券会社も良く使う宣伝コピーです。「少ない種銭でデカク儲けたい」多くの賭博者が考えていることです。最小の資金で最大の利益を挙げるには、パーレイの賭け方(元金と配当をそのまま次回の賭け金とする)が一番早い手段でしょう。マイクグットマン(1-2-3-5)もボブ・バーネット(1-3-2-6)もパーレイ(1-2-4-8)そのものでなく、2連続勝ちの後に賭け金の元本を回収しています。(そのまま続ければもっと儲かるのに?)パーレイ(倍賭)を4回でなくもっともっと長く続ければ・・・・
$1からの賭け金でもたった27回連続して勝てれば、1億3.421万7.728$になるのに・・・・そして27回連続して黒が出た(ルーレット)とかプレイヤーが勝ち続けた、バンカーが続いたと言った実例はモンテ・カルロでも、ラスベガスでも実際に起こった事なのですから。マイクもボブも賭けのシステムを考える程のプロのギャンブラーなのですから、これ程の大儲けのチャンスが起こりうる事は充分承知していた筈です。
なぜパーレイを4回で止めたのでしょうか?
バカラゲームでは6組か8組のカードが使われます。6組では312枚、8組では416枚のカードがシャッフルされてシューボックス(カード入れ箱)に納められます。
国や州によってルール、あるいはカジノのスタイル、時にはディーラーの習慣によって多少の差はあってもシューボックスに納められたカードの最初の数枚と数10回のゲームを終えて残りのカードがほとんど無くなりかけた時に残りのカードはディスカード(捨てカード)となります。
1ゲームはプレイヤーに2枚、バンカーに2枚合計4枚で終わることもあれば、双方が3枚宛の6枚のカードで決着のつく事もあります。客数が何人であっても最小4枚最大6枚のカードがめくられて捨てられます。
シューボックスにあるカードの尽きる迄のゲーム回数は
6組 312枚 ディスカード12枚=300枚÷平均5枚≒約60回
8組 416枚 ディスカード12枚≒400枚÷5枚≒80回
となります。カジノによっては1回毎に1枚のディスカードをする所もあり、そこでのゲーム回数はもっと少なくなります。
1シリーズ(カードを新しくシューに入れてから、カードが無くなる迄)の
勝負の平均を出してみます。
使用カード枚数 1シリーズゲーム数 プレイヤーが勝つ バンカーが勝つ タイ回数
6組 312枚 約60回 26.7回(44.8%) 27.4回(45.8%) 5.7回(9.5%)
8組 416枚 約80回 35.6回 36.6回 7.6回
バンカーがほんの少し有利ですが、ほとんど5分5分の勝負とみるべきでしょう。
さて5分5分の勝負、確率が2分の1のゲームで一方が連続して
勝ち続ける可能性の出現率は
1回勝つ 2回に1回 6回連続 64回に1回 11回連続 2.48回に1回
2回連続 4回に1回 7回連続 128回に1回 12回連続 4.96回に1回
3回連続 8回に1回 8回連続 256回に1回 13回連続 8.192回に1回・・・・
4回連続 16回に1回 9回連続 512回に1回
5回連続 32回に1回 10回連続 1.24回に1回
この連続の出現率を1シり―ズ約60回又は約80回にあてはめてみると、
1シリーズ 1回で変わる 2回以上続く 3回以上続く 4回以上続く 5回以上続く 6回以上
60回 27回 14回 7回 3回 2回 1回
80回 36回 18回 9回 5回 3回 1回
タイは60回ゲームで6回、 80回ゲームで8回
連続勝ちの出現の平均頻度は上記の様になります。
マイクもボブもパーレイの戦法を4回連続迄で止めたのは60戦又は80戦の1シリーズの中で、
4連続を含めて4連続以上の連続勝ちは10%、5連続以上となると5%の頻度しか期待できず
極めて勝ち続けることが難しい事だからでしょう。
そういう意味で非常に賢明な選択と言えそうです。