私の逆張り志向は、生まれた時代と関係しているかもしれない。
このことは、私より一世代前の団塊の世代と比べてみるとわかりやすい。
よく言われるように、団塊の世代は競争好きだ。
一学級の生徒数が80人近い環境で、絶えず他人と競いあっていたのだから、
目標はおのずと高くなる。「AよりもBよりも俺のほうができる」という状態を突き詰めていけば、
最終的には「東大法学部→大蔵官僚」というエリートコースを目指すことにもなる。
「国家のために奉仕したいから」ではなく、「一番難しい就職先だから」大蔵省に入ったという
人間も少なからずいたはずだ。
一方、私が小学生になった頃、クラスは今と変わらない40人程度。
当然、たいした競争もないから、難しいゴールをあえて目指そうという発想自体がない。
そのせいか、同世代には、人生を気楽に考える人間が多い。
大企業で出世するより、誰も知らない会社で面白いことをするほうを選ぶ、
まさに逆張りタイプである。
同い年の官僚には、霞が関をドロップアウトし、民間に移った変種もごろごろいる。
役人から中堅企業の社長に転身した安延申さんなど、その代表だろう。
通産事務次官候補だった。
私自信は、ITバブルの絶頂期にマイクロソフトの社長を辞め、
企業向けの投資コンサルティング会社を起こした。
成功する保証などどこにもないが、面白そうなほうを選んだのだ。
ところで、前にも言った通り、逆張りには時間がかかる。
この会社も、マイクロソフト時代から構想を描き、創業まで10年、そこそこ稼げるまで20年かかった。
ただし、時間がかかることは悪くない。
事業は助走期間が長いほど拡大し、長続きするものだ。
ユニクロも山口県宇部市にあった一軒のメンズショップから始まったのである。
もう少し私の話をしよう。
私は道楽も逆張りである。
その一つが書評だ。
本好きが高じて月刊誌の書評欄を担当したのが2000年。
当時、書評は評論家や学者が書くものだった。
しかし、やっていて気づいたのは、エライ先生の書評は面白くないということだ。
そこで文章が上手い素人ばかりを集め、
11年にお薦め本を紹介するノンフェクション専門の書評サイト「HONZ」を立ち上げた。
この逆張りは大いにウケた。
「HONZ」はまだ3年目だが、私が書評を書き始めて14年になる。
20年を迎える頃には、さらに飛躍しているかもしれない。
これでおわかりいただけただろう。
仕事でも趣味でも、逆張りで成功したければ、長期戦を見込んで、
できるだけ早く準備にかかるべきなのだ。
ただし、逆張りはハイリスクハイリターンだ。
失敗すれば損もでかいから、中年を過ぎて「自分は逆張りタイプだ」と思う人には、
そのままの路線で行くことを勧める。
長く勤めた会社を定年退職し、子会社に行けるような人生はそれなりに幸せだ。
職人なら死ぬまでしごとを続ければいい。
「今回も完壁ではない」まどと言いつつ、80歳で人間国宝なっていた、
という可能性もあるのがこのタイプの強みだ。
もちろん、定年後に逆張りでひと花咲かせたいという人を止めるつもりはない。
98歳で詩集がバカ売れした柴田トヨさんの例もある。
60歳で始めた蕎麦屋が、80歳で大成して悪い理由はない。
超高年齢化社会が逆張りで賑わうなら、それはそれで面白い。
もう一つ提案しよう。
余裕があれば、周囲に逆張りで成功しそうな人材を見つけて投資するのだ。
いつか大化けするかもしれない。
50代、60代になって自分を根本から変えるのは難しい。
そんなときは人生を気楽に考えられるよう、
発想を変えるべきなのである。
HONNZ代表(元マイクロソフト社長)
成毛 眞氏談
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上記文を読んでいて、特に以下の部分・・・
「余裕があれば、周囲に成功しそうな人材を見つけて投資するのだ。」
について私は深く思った。
私はFXで原資の1割を一カ月で回収する手法を編み出し、(年利約120%)
さらに、ほとんどの人がしない(逆張り的)カジノゲームで勝つ方法も知っているのだ。
もし、私以外にもう一人の私がいたら、喜んで私は私に投資をするだろう。
